OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

11月22日

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■腰を慮って鞄をリュックにかえたのに、「けっこう重いカメラを平気で運べる」という点に利便を見いだしている。「ブロニカにマミヤ6も一緒に持って行けるなぁ」なんて言ってていいのか。腰が大事、とか言ってたのは誰だ。■ロクロク画面が最近嫌い、なんて言ってた前言もあっさり撤回する。あるきっかけで自分の昔の写真(『ブロニカ日和』)を見直したのである。5年前に撮った写真で、一見カラーの明るい写真だが、そのときの僕はというと、決して明るい心持ちで暮らしていた時期ではない。「狭く閉じた独りよがりな幸福論」と、自分でも書いているが、なんか無理してる感じが今見ても自分でむずかゆく心身を掻き、当時のことを昨日のように思い出した。写真って凄いなぁと思う。あんなことやこんなことが、それらを直接撮ったわけではない写真から、急に鮮烈に立ち上がってくる。自分で言ったら誤解を招くが、これは良い写真だと思う。誰にも同意は求めないが。■今は、あんなのは撮れない。撮れないけど、今から5年後のために写真を撮ってみるのもいいかもしれない。■全然話は飛ぶが、うちの相方は月のはじめに安売りチケット屋で5000円の図書カードを割引で買い、ひと月このカード以内、と決めて本を買うのだそうな。そんなことしてるの初めて聞いたが。で、新型インフルエンザが怖くてこのひと月外出を自粛したのであまり大きな書店に行ってない。だから半分くらい余っている、なので来月はキャリーオーバーで贅沢に本が買える、と喜んでいた。う〜ん、いい考えだなぁ。僕もやろうかな。■しかし、ブックオフの袋に入った本もよく机に積んであるが・・・あれらは図書券で買えないから、カウント外なんだろうな。僕も古書ネットやセブン&ワイに頼ることが多いから、あまり意味がないかもしれない。■井上靖『淀どの日記』を読んでいる。■仕事は相変わらず忙しい。


  1. 2009/11/22(日) 01:08:07|
  2. 写真
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Lowepro

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ずっと一澤帆布やA&Aのショルダーのカメラバッグを使ってきたのだけれど、もっと容量の大きいものが欲しいという欲求と裏腹に、最近、腰痛と首痛が酷くなってきて、先日まったく右肩が動かないという深刻な事態(今は治ってるけど)を迎えてから、ちょっと鞄を考え直さなきゃいけないと思うようになった。
写真がどうだ何だと偉そうに言ったところで、カメラを運べて、そして歩いてナンボである。カマウチヒデキ42歳、そろそろ本気で自分の足腰を心配すべき歳だ。

本当はA&Aのガーデンバッグ・タイプの一番大きいやつが欲しかったんだけどなぁ。あれ、外ポケットも大きいし多いし、すごく使い良さそうな上にデザインもカッコイイ。
とにかく、カメラバッグ製造各社に考えてもらいたいのは、カメラさえ入ればカメラバッグというわけではない、ということである。頭痛持ちの僕は頭痛薬は手放せないし、肩の痛み止めや湿布も持ち歩くこともある。弁当箱も入れなきゃいけないし、爪をよく割ってしまうので爪切りも必須だ。本をもうすぐ読み終わりそうなときは次に読む本も一緒に2冊入れなきゃいけない。何かあるといけないので小型万能ドライバーセットまで入ってる。今はなくしてしまって替わりを買ってないのだが以前はソーイングセットまで入れていた。あと、大阪・神戸の小さい地図も必要。もちろん筆記具と、本に飽きたとき用のiPodも。
つまり、収納場所は多ければ多いほどいいのである。
僕は実際は一眼レフ複数台に交換レンズ数本、なんて持ち運びはしないので(いつも50mm付き銀塩カメラ1台とGRデジタルだけ)、カメラを収納するクッション部分は別に大きくなくていいのだけれど、他の収納物を入れる場所を確保したいわけである。そういう観点からすれば、あのポケットだらけのA&Aのガーデン特大は魅力なのだった。3万円するのでおいそれと手は出なかったのだが。

しかしそんなことも言ってられなくなった。この腰・肩・首を考えたら、とにかくバッグをリュックに替えるべきである。一刻も早く。
(あ、言い忘れたが、僕のいう「カメラバッグ」とは、イコール日常に使う鞄である。わざわざ特別な準備をして撮影に出かける、というスタイルではないので、「日々使う、カメラも入る鞄」のことを言っているのである。)
本当はカメラバッグっぽいカメラバッグは嫌いなので(だから一澤帆布やA&Aを使っていたのだ)、「カメラバッグ」屋が作っているような鞄は持ちたくないのだけれど、普通の鞄メーカーが作ったリュックだとカメラが底に沈んで使い勝手が悪いので、背面からカメラを取り出せるカメラバッグ屋のものを選ばざるをえない。
カメラバッグ屋のリュックって、なんであんなデザインのもんしかないんやろ、っていう文句は、この際封殺である。デザインより腰!

と、ヨドバシのバッグコーナーであれこれ悩んで、ロープロの、カメラとノートパソコンが入るCompuDaypackという製品に決定。ノートパソコンなんて持ってないけど、そこに本が何冊も入れられるし、『ビッグ・イシュー』みたいなペラペラの雑誌を買ったときでも傷めずに持ち運べるところがポイント高し。なにより、カメラを入れるクッション部の上に、かなり大きい何でも入れられるスペースがあるのが決定打。中をうまく仕切れば使い勝手は悪くないはず。特価10200円。
これに決まりかな、とあれこれ背負ったり開けたりしていると、ばったり兒嶌さんと勝山さんに遭遇。
「カマウチさんといえば一澤帆布なのに、とうとうリュックですか」
「ええ、なんか敗北感を感じますが、腰痛には勝てません」

そう、らしいとからしくないとか、そんなことはもういい。腰。腰が大事だ。
そして、腰痛に負けずに、これからも撮るのだ。おー!




  1. 2009/11/19(木) 01:03:13|
  2. カメラ
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陰謀だっ! (手入れが悪いだけだろ)

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/4109421008/

ライカは最近フィルム前半部分のコマ間がダダ開きになってしまう(10コマ過ぎるあたりから普通に戻るのがこれまた奇妙)。
F2で最近撮ったフィルムの前半に謎の光線引きが(上の写真)。なんかやらかしたっけ? 覚えがない。
F4は、まれにだが、急に電池がドロップして操作を受け付けなくなり、良い場面を見事に撮り逃したあとで、何事もなかったかのように復帰する。
マミヤ6に久々にフィルムを入れたが、電池の接触が悪くなったのか、露出計もシャッターも動かないことがたまにある。

みんな寄ってたかって、僕をデジタルに移行させようって腹だなっ。
みんなマルっとお見通しだっ。
その手には乗らないぞっ。
ていうか乗れないぞっ。
そんな金ないぞっ。
書いてて空しいぞっ。

手持ちのカメラを使い潰す心意気で、余命いくばくの銀塩爺を看取ります。
アゲハさんがF-501なら2〜3000円で売ってるよ、って言ってたし(苦笑)。

  1. 2009/11/17(火) 00:57:07|
  2. カメラ
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メモ

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/4103313022/

「音楽は好きだった。だが教室では、絶対に歌わなかった。かたくなに口をつぐんだまますわっていると、どんなに自分が音楽を愛しているか、よけいに身にしみてきて泣きたくなってくる。次第に耐えられなくなり、わたしは立ち上がる。そして音楽を止めさせようと、騒いだり暴れたりしてしまう。」
(ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』新潮文庫/140頁)



  1. 2009/11/15(日) 00:37:23|
  2. 読書狂
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鎌鼬/テツアーノ/戸川純

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■細江英公『鎌鼬』(青幻舎)届く。なんと未発表作追加。見応えあり。今まで撮影の舞台裏とか全然知らなかったけれど、土方巽の郷里の村で突然ゲリラ的に撮影を始めたんだそうだ。赤ん坊抱えて走る土方の写真があるが、あれ、本当に攫って走ったんだろうな・・・。■ギャラリー・アビィで大崎テツアーノ個展『謝写酌軸』。11/10(火)-15(日)。写真の神がテツアーノさんの肩に降りてきた、降りてきまくった記録。笑いもし、ゾクゾクもする。軽くて、凄い。凄味のある軽さ。何だろうか。いやほんと。ちょっと腹立つくらいに面白い。■ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(新潮文庫)読む。■思い出したように、最近戸川純が好き。『玉姫様』『改造への躍動』『極東慰安唱歌』『昭和享年』等聴きまくり。■仕事多忙。バテ気味。いや、「気味」どころじゃない。バテてる。





  1. 2009/11/12(木) 02:15:34|
  2. 日々
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自分で好きな写真なんです

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中津カンテGで神原博之with Friendsの『カンテ・マガジン展vol.5 写真展2009』開催中。あいかわらずガチャガチャと楽しい写真展です。Junichi君のお母さん(Naomiさん)の鋭角な切り取り方がかっこいい。五十嵐さんの息子写真も、なんかいい。

三年前の展示には僕も参加しました。今回僕が誘われなかったのは、最近の僕の写真がどんどん暗く、淀んだ方向へ進んでいるからだと思いますが(神原さんはポップな写真が好きなのだ。最近のカマウチはちょっと「方向が違う」。ちょっとどころかかなり違うと僕も思う 笑)、逆に言うと、三年前には暗いなら暗いなりにああいうポップな場所に自然に加われるだけの度量が僕の写真にあったということ。
思い返しても、あの『カンテ・マガジン展2006』に出していた写真は、我ながらいいと思う。今見返しても、すごくいいと思う。
http://www.flickr.com/photos/kamauchi/sets/72157603380974364/show/
http://www.flickr.com/photos/kamauchi/sets/72157603380974364/

すごくいいとわかっちゃいるが、もう同じことが出来ない。
いろんなものを、「撮れなくなる」ために、写真って撮り続けられるのかもしれない、とか思っちゃう。
でも撮る。その「でも」が大事。たぶん。

・・・・・

角田光代『太陽と毒ぐも』(文春文庫)読了。うまい。前の『トリップ』より格段いい。極端な欠落を抱えた恋人を持つ人が、相手の欠落に悲鳴を上げ、別れるの別れないのとすったもんだがあって、気がつけばその欠落が自分に返ってくる、という、まぁ、まとめてしまえば身も蓋もないような類話がこれでもかと続く短編集。
なんだかんだ言ってハマってるやん角田光代(笑



  1. 2009/11/02(月) 01:43:42|
  2. 写真
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風邪ひいたか?/庄野潤三って・・・

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どうやら風邪っぽい。鼻腔の奥が痛い。あきらかにのどちんこも腫れている。
それに加えて、今日の仕事の帰り際、いきなり右肩に激痛が走って首を自由に動かせなくなった。今までの肩こりの肩痛を1痛という単位とするならば、今日の肩痛は10痛以上である。じっとしてても痛い。くそう。湿布はどこだ。

はじめて読む著者のものを2冊続けて。
角田光代『トリップ』(光文社文庫)。軽すぎず重くもなくひたすら読みやすい短編集。それぞれ独立した短編だが、相互に登場人物がちょっとずつ連携していて、ゆるい連作の形式になっている。こういう連ね方って誰が発明したのか知らないが昔からあるよね。小川洋子にもあったし、昔の内田春菊の漫画にも。
感想はと聞かれても、そうだなぁ、読みやすい、面白い、嫌いではない、としか答えられない。こういうのを読みたいときにはまた買うだろう。
あ、ちなみに角田光代は僕と同い年です。だからどうだというわけではないが。

庄野潤三『夕べの雲』(講談社文芸文庫)。つい先日訃報を聞いたので、読んだことなかったから買ってみた。
ある意味衝撃だった。何だろうか、これは。こういうものが「文芸」として成り立ってしまうのがびっくりだ。
日常の淡々とした家族生活の小さなさざなみを、だらだらと綴っていくだけで、しかもこれが新聞小説だったというからさらに驚く。
こんなに起伏のない話を、一切てらいのない文章で、ただただ書く。しかし、驚くべきことに、飽きない。なぜ飽きないのかもわからないのに、飽きない。むむむ、驚異だ。
どれくらい起伏のない話か、下手くそながらちょっと真似してみた。以下、贋作夕べの雲。

・・・・・・

 急に肩が痛くなって、首が回らない。これが噂に聞く四十肩かと暗然と家に着くと、この時間、さすがに日向子と細君はもう寝ていて、台所に炊き込みご飯のラップしたものと根菜の味噌汁が置かれている。それと、冷蔵庫に昨日の残りのコロッケが一つ。
 以前はコロッケにウスターソースをかけて食べるというようなことは嫌で、コロッケとは空堀商店街の某店のような本当に美味い店で揚げたてを買ったのを、そのまま歩きもって食べるのが極上、それ以外の食し方は必要ないのだと頑なに思っていた頃があったが、くだんの「ばらソース」に出会ってからというもの、コロッケはわざと中庸平凡な味のものを買ってきて、コロッケ自体の味というよりも、ばらソースを楽しむための添え物、みたいな扱いになっている。仮にうまいコロッケが食卓にあったとして、ばらソースをかけることでその味わいが増すか、もしくは損なわれるかが五分五分の場合の懊悩のストレスを考えれば、はじめから「別にうまくもない」コロッケを買って、ばらソースを楽しむことに専念した方が潔い、というのが、カマウチと細君の共通認識なのであった。
 そういえば昨日も似たような話をしていて、カツカレーの魅力についての話なのであったが、カツカレーのカツは飛びきり美味い必要はなく、かけるカレーも別に平凡なものでかまわない、とカマウチが言うと、細君も「そこの○サヒのカレーでも十分ですわね(注 : うちの「細君」はこんな喋り方はしないが、まぁ、そこは多少の演出である)。美味しい○ングルのカレーにカツを入れたい、なんて人はいないでしょうし、逆に○兵衛のトンカツにカレーをかけたいなんて方もいないんじゃないかしら?」とすぐに同意したのである。
 などという会話を思い出しながら、肩痛を気にしつつ、カマウチは炊き込みご飯を食べた。炊き込みご飯は好物であるし、味噌汁の具も根菜が好きなので(今日の味噌汁には牛蒡、大根、人参、椎茸が入っていた)気持ちよく晩飯はすすむのであるが、さて困ったのは冷蔵庫から出して今トースターで温めているコロッケである。
 スーパーの総菜コーナーで買った、何の特徴もないコロッケであるから、いつもならば
「ばらソースを楽しむにはこのくらい没個性なコロッケでないといけないのだ」
と、わざわざ演説でも打ちながら嬉々としてばらソース・レストランウスターを冷蔵庫に取りに行くであろうカマウチなのだが、今日は炊き込みご飯に根菜の味噌汁なのである。
「これは困ったことになった」
 いくらやわらかい味のばらソースとはいえ、他のウスターソースに比べれば、という話であって、炊き込みご飯の味を壊さぬほどにマイルドである、というわけではないのだ。
「しかし、ばらソースをかけなければ、このコロッケはただの平々凡々とした、じゃがいもの主張も聞こえなければかといって肉が歌うわけでもない、中庸といえば聞こえはよいが有り体に言えばどうでもいい味の、あまりにつまらないオカズでしかなくなるではないか」
 ああ、今このトースターの中で熱せられつつあるコロッケが、かの空堀商店街○○肉店のコロッケであれば、このような懊悩はせずにすむものを、とカマウチは恨めしげに トースターを見、結果として「ばらソースを少量かける」という、実に気弱な決断に落ち着きそうな、自分の性格を呪うのであった。

・・・・

しまった。庄野潤三より面白いかも(笑)。
嘘、嘘。こんなので「庄野潤三の真似」なんて言ったらファンに殺されちゃう。すみません。冗談ですから。

とまぁ、ふざけて書いたのであまり伝わらないかもしれないが、こんな起伏のない、かわいらしいような小さな出来事の連なりが、延々と1冊続くのである。でもって、ちゃんと飽きずに読めるのである。不思議だ。

文芸って、まだまだ知らない世界がいろいろあるんですねぇ。



  1. 2009/10/26(月) 00:08:56|
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バベルの図書館、1冊100円(笑)

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3917434073/

ボルヘス編『バベルの図書館』シリーズ全30巻(国書刊行会)が、ブックオフで全巻「100円の棚に」出ていたという。もう一回太字で書かせてもらう。100円の棚にである。30巻、全部が。
こういうところ、ブックオフって凄いよね。どんな本だろうが、一定期間売れなかったら100円棚に移動する。最初は揃いで棚に出していたかもしれないが、売れなかったので全巻バラして100円棚に持ってきたのである。

で、多分、100円棚に移動されてあまり時間を置かずに、うちの相方がそれを発見した。例によって相方は「これは買っとかないといけないんじゃないか?」と鼻を効かせ、「重いので置いといてください。今度カート持ってきます」ととりあえずお金払って全冊確保してきた、という。
「だって、100円の棚に移ったからバラで買われちゃうやん。揃ってるうちに救出しないと」

今「スーパー源氏」(古書サイト)で調べたら全巻揃いのものは出てなくて、5冊欠の25冊組が4万円、というのが一店あった。当然、揃いだったらもっと価値があるだろう。
それを3000円って! (背取りしたって儲かる! って、売らないけど)
うちの相方のような「鼻が効く」人にとってはブックオフは宝の山なのだ。

とまぁ、こんな調子で買い込むので、ますます家の書庫は大変なことになっていくのであるが。

国書刊行会『バベルの図書館』

[10/22追記]
引き取ってきましたよ。うちの相方、背取り師で食っていけるんじゃないか(笑)。全部美本。

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・・・・・・

ギャラリーアビィの名幸芳進・孝章父子による「二つの個展」、『それぞれの空の下で』が素晴らしいです。
http://g-avi.com/#
10/20(火)−10/25(日)12:00-19:00
必見!


  1. 2009/10/20(火) 23:48:28|
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しつこく『敦煌』の話

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/4019630858/

勇士・朱王礼に悪漢・尉遅光、脇に配された人物が相当に魅力的なので、凡庸な作者ならば主人公・趙行徳にバランスのみを要求して無難な役回りを振ってしまいそうなものだが、科挙の殿試を受けるほどの秀才でありながら運命に逆らわず戦場でも死を恐れぬ勇猛さを持ち、ウィグルの王女に愛情を抱きながら平気で語学留学(?)を延長してほったらかしたり、一筋縄ではいかぬ複雑なキャラクターに趙行徳を描いたところが井上靖『敦煌』のかっこいいところだと思う。昔の失敗映画では朱王礼を西田敏行、尉遅光を原田大二郎が演じたが、僕なら朱王礼がショーケン(ありきたり?)、尉遅光に板尾創路とか? なんて考えつつ、どうしても趙行徳役だけが浮かばない。佐藤浩市は嫌いじゃないけど、やっぱり趙行徳ではない。そしてもちろん市場の西夏女は断じて三田佳子ではない(失笑)。

あんなに悪印象しか残っていない佐藤純弥監督の『敦煌』(1988)だが、グーグルで検索してみたら「名作!」とかほざいてる記事がけっこうあったりして、小説『敦煌』のファンとして悲しみを禁じ得ない。どれだけ酷かったか確かめるためにDVDレンタルして観てやろうかしらん。数十億円の壮大な無駄遣い。

沙州城に西夏軍が迫り、寺院で経典の運び出しに精を出す若い僧侶のセリフに感涙。何回読んでも感涙。ベタっちゃーベタだが、かっこよすぎるぜ井上靖。あと、地味な役回りだが、沙州城主の弟・曹延恵のキャラも素敵。
まだ『敦煌』読んだことない人、ぜひ読んでみてください。

ポチっとな。








  1. 2009/10/19(月) 01:31:37|
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ゼラチン・シルバー・LOVEっ!/敦煌

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久しぶりに暗室。
印画紙用の定着液が腐ってた(笑)。何ヶ月プリントしてなかったんだろう。
RCペーパーでちょいちょいっと焼いただけだが、インクジェットプリントを見慣れた目に、やっぱり圧倒的な物質感が気持ちいい。

・・・・

十数年ぶりに読む井上靖『敦煌』(新潮文庫)。もう何回も読んで筋立てなんか全部知ってるのに、なんでページをめくるのにこんなにわくわく出来るのか。何度読んでも素晴らしい。ここまで面白かったか、というくらい面白い。
歴史小説とは何か、と論争の絶えなかった井上靖と大岡昇平。
歴史小説って、これでいいんじゃないの? と今は完全に井上靖の肩を持つ。


  1. 2009/10/17(土) 01:14:57|
  2. 写真
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