OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

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ギャラリー・カラバコ02「物差し」

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アパートメント、古林希望さんとのコラボ企画、『ギャラリー・カラバコ』、第2回です。

http://apartment-home.net/karabako/monosashi/

今回のタイトルは「物差し」です。

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  1. 2016/03/28(月) 22:48:30|
  2. 200字小説
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アパートメント新企画、ギャラリー・カラバコ

ウェブマガジン「アパートメント」で新企画がはじまりました。
絵描きの古林希望さんと僕とのコラボ、"ギャラリー・カラバコ"です。
アパートメント管理人の鈴木悠平さんが考えたタイトルで、希望さんが絵を描き、僕が200字小説を書きます。
http://apartment-home.net/karabako/karabako_sanbashi/

・・・・・・

ある日思い立って200字小説というのを書き始めました。
本当はツイッターで140字小説をやろうと目論んだのですが、さすがに140字では話を動かせず、原稿用紙半ペラの200字にしました。
今まで書いたものはFBページを作ってまとめてあります。
こちら → https://www.facebook.com/200kamauchi/

本業は写真家なのでこちらは余技なのですが、ウェブマガジン「アパートメント」に色々書かせてもらうきっかけになったのも実は管理人の方が僕の200字小節を読んで面白そうと思ってくれたからだと後々聞きました。アパートメントにはまったく違う文章を今まで書いてきたわけですが(汗)。

アパートメントの当番ノート(第7期/2013年2〜3月)時代に同期だった絵描きの古林希望さんと、何か一緒に出来ないかという話をしたとき、本当は僕の写真と希望さんの絵で、というつもりだったのですが、どちらが言い出したのか、いつのまにか200字小説と絵のコラボという話になっていました。
アパートメントの管理人さんたちに相談したら面白そうだと賛成してくれ、今回の企画になりました。

管理人の鈴木悠平さん、「タイトル10個考えて」と無茶ぶりをしたり(ちゃんと考えてくれた)、こないだも公開日が迫ってから「ユニット名考えて」とまた無茶なお願いをし、即座に”ギャラリー・カラバコ”という素敵な名前をつけてくれたり、お世話になってます。
鈴木さんの誠実さに応えるためにも、これからも頑張って書いていきたいと思います。

本文にもあるとおり、鈴木さんの考えたタイトルを二人が受け取って個別に作るだけで、僕と希望さんには事前のすり合せはありません。
が、開けてみれば、つきすぎず離れすぎず、絶妙な引力で引き合うものができていました。
やっぱりね、という感じもします。ね、希望さん。

次回からも楽しみにしてください。
しばらくは隔月くらいのペースで続ける予定です。

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©古林希望



  1. 2016/01/29(金) 00:12:43|
  2. 200字小説
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200字小説(11)『ヒ』

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■ヒ■

脚は六本なので昆虫に分類したくなるが、その姿は既知のそれとは明らかに異なる。触覚はなく、目や口吻も退化しており、前後の別もなく円形を擬す。外骨格に多数配せられた小胞にすべての感知を頼り、そこから栄養も摂取すると思われる。雄の存在は知られず、単為生殖と推察されるが観察下では再現されず不明、成体のみ発見される。春先に湧くように発生し梅雨時期には見られなくなる。指でつまむと「ヒ」と音を発し千々に砕ける。(200字)



  1. 2015/05/03(日) 21:54:43|
  2. 200字小説
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200字小説(10)『変奏』

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■変奏■

友人はとあるピアニストのとあるレコードが好きすぎて聴き飽きるのが怖くてここ10年聴いていないのだといい、聴かない代わりにずっと頭の中で鳴らしているのだとうっとりとした表情で言うのだが、十年間彼の頭の中で鳴り続けているその音楽は飽きるのを恐れるがゆえにおそらく変奏を続けているはずで、もし街なかで原曲が流れてきたとしても気づかなかったりしてね、と笑ったら彼は泣きそうな顔で「もう止まらないんだ」と呻いた。
(200字)




・・・・・

これまでの200字小説はこちら → http://kamanekoblog.blog58.fc2.com/blog-category-9.html



  1. 2012/11/23(金) 23:00:49|
  2. 200字小説
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200字小説(9)『人形』

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■人形■

捨てられていた人形を持ち上げたら雨水を吸ってじっとりと重かった。人の姿をしてるからという理由で人形を特別なものだと思ったことはないが、形ではなく重さに生気を感じてあわててねじくれていた手足を伸ばして寝かせた。初めて人形の眼を見た。虚ろで安っぽい透明度だ。その安っぽさに似合わぬ重みと湿り気に耐えかねて離そうとしたが、指先が離れなかった。そんなはずはないと手を振りほどいたら肩からもげて腕だけが残った。(200字)
  1. 2012/05/12(土) 07:15:23|
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200字小説(8) 『蝉』

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■蝉■

毎年梅雨が明ける頃扉を閉ざしてしまう裏手の中年男は蝉を悪魔か何かだと思っていて、暑い季節なのに布団を引っ被って暮らしている。何でも子供時分に死んだ蝉を蹴飛ばしたらバラバラに砕けて蝉の体がほとんど洞(うろ)なのを知って以来だという。ただ鳴くための筒みたいなものが生きているなんて正気ではないと震える。人間だって食って糞するだけじゃないですか、と言っても彼は聞かず「それでも人間は筒ではない」と涙ぐんでいるのだ。
(200字)


  1. 2011/07/22(金) 14:54:24|
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200字小説(7)『契る』

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■契る■

聖母みたいな名前の古文の教師が「契る」という言葉を、非常に形式的に「かたわらに杯を置いて将来の約束を」と説明するのに、後ろの席から「単純にセックスするっていう意味じゃないん?」と茶々が飛ぶ。教壇の彼女は言葉が出ず下を向いて黙り、僕は黙り込んだ先生を美術の時間の課題用にクロッキー帖に描く。美術教師にそのクロッキーを見せると美術教師は「あんまりマリアちゃん苛めたらいかんよ」と苦笑いした牧歌的な思い出。
(200字)



  1. 2011/07/04(月) 07:08:11|
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200字小説(6)『暗室にて』

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■暗室にて■

暗室にゴキブリが出た。退治し損ねて棚の裏に逃げられたので、ゴキブリホイホイを二つ仕掛け、そのまま真っ暗にしてリールにフィルムを巻き始めた。はじめは警戒していたらしく何の音もしなかったが、四本目のリールを巻き始める頃、カソカソとヤツが移動する音が聞こえた。完全暗黒の三畳の暗室で、僕とゴキブリがお互いの気配に神経を尖らせている。鼓膜と触角がお互いを探り、皮膚がピシピシ共振する。この感じ、嫌いではない。
(200字)


  1. 2011/07/02(土) 07:30:10|
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200字小説(5)『袋の話』

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■袋の話■

人が刺されたところ、映画以外で見たことあるよ。外で騒ぐ声がするから窓から下見たら、喧嘩でたぶん脇腹を刺されたみたいで、ズボンがね、血で袋みたいに膨らんでたよ。人間って袋でしょ、って誰かが書いてたの思い出して、ああ、ほんとだ、って。袋から袋へ血が移動したんだって、いや、大変なことが目の前で起きてるんだけど、なんでか冷静に見ててさ。救急車と警察が来て、運ばれるときにズボンの裾から血がどばっと出た。
(198字)



  1. 2011/07/02(土) 07:14:32|
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200字小説(4)『ガガンボ』

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■ガガンボ■

小学生の頃巨大なガガンボを見てさ、体長が10cmくらいあって、とKに言うと、即座にそんなのいるわけない、と否定する。小学生の時は自分も小さいだろ、その縮尺のまま記憶も増幅されるんだよ、と。ムキになって図鑑で探すと、ミカドガガンボの「開翅長8cm」、という記事を見つけた。「ほら見ろ」「体長って言ったろ。開翅長とは違う」残っていた焼きそばを食ってKは帰って行った。体長10cmなんだよ、と僕はまだ言う。
(200字)




  1. 2011/06/30(木) 14:21:24|
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