OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

ナミィと唄えば

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本橋成一さんには会ったことはないけれども、僕が使っている一澤帆布のカメラバッグを作った人として身近に感じていた。
本橋さんが一澤帆布に特注で作ってもらったカメラバッグ型カバンが量産モデルになったもので、これが大きさといい形といい、とても使いやすい。十数年前に第一号の白を買い、破れるほど使ったのちレンガ色を買い、それが破れたあと、黒、グレーと買い続けて今に至ります。

その後神戸ナフシャで本橋さんのチェルノブイリの写真展を観た。
それがきっかけで彼のサイトの文章を読むようになり、彼のお子さんがダウン症で生まれ、その事実に悩みつつも受容していくさまをつづった感動的な手記に出会った。頭をガツンと殴られた。本当に感動した。
http://www.ne.jp/asahi/polepole/times/polepole/
「ポレポレタイムズ社」→「エッセイ」→「いのちを学ぶ5」

写真集は『無限抱擁』(リトルモア)を持っているが、本橋成一さんは映画監督としての活動もあり、残念ながら映画作品『ナージャの村』や『アレクセイと泉』はまだ観る機会がなかった。

そんな中、彼の最新映画作品『ナミィと唄えば』 http://www.ne.jp/asahi/polepole/times/sosna/nami/gaiyo/gaiyo.html が公開され、今日、十三・第七芸術劇場に観に行ってきました。


9歳で那覇の辻町に売られ、座敷芸者として唄・三線を仕込まれて以来75年、今年85歳のナミィおばぁが浅草で、八重山で、台湾で唄い踊る、切なくも愉快なロードムービー。

いきなり厳かな御嶽で『酒は涙か溜息か』を歌い出すという、不思議な冒頭シーン。今時地元のケーブルテレビ局しか使わないだろう安っぽい字幕の出し方、夜のスナックで延々とカラオケに興じる姿を追ったり、なんか拍子抜けのスタート。

しかし、浅草木馬亭のステージの様子と、浪曲師玉川美穂子の語りで綴られるおばぁの半生、石垣、与那国、台湾で唄い、語るおばぁの姿にいつの間にか目は釘付け。
泣くし笑うし感動するしで、一気呵成の1時間40分。

おすすめです! ぜひ観て欲しいです! 
ナミィおばぁの唄、最高。いや、人格が最高。ああ、もう全部最高。
玉川美穂子とのツインヴォーカルで繰り広げられる「浪曲ラップ」3曲も見事。
パンフもサントラCDも原作本(姜信子)も全部買ってきた。
DVD出たら絶対買うね。

ああ、本橋成一さんありがとう。一体何回僕の頭殴ったら気が済むんでしょう?(笑)
  1. 2006/05/26(金) 00:54:23|
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GR-1s

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写真~は関係ない。本文と関係ない。

友人ヤマナカさんにGR-1sを借りて遊んでます。
うん、写真の好きな人が作ったカメラ、という気がする。
独立した露出補正スイッチ、スナップモード、絶妙の握り心地、小さいけどけっこう見やすいファインダー。
ストロボモードのレバーが知らないうちに動いてしまっていきなり強制発光したり、というミスはあったけど、不満はそれくらい。テープで留めておけばいいね。

うん、すごくいいカメラだと思います。

ただ、僕は夕方~夜の撮影が多いので、AEじゃなくてマニュアルで露出を決めたい。夕景~夜景は点光源が多いのでAEカメラじゃ露出が揺れて駄目なんです。

マニュアル露出があったら言うことなしなんだけどな。
その点ヘキサーって偉大だったな。

  1. 2006/05/23(火) 00:51:04|
  2. カメラ
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浅薄な根拠

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ジョセフ・クーデルカを見たら「いいなぁ」と思う。
ダイアン・アーバスを見たら「すげーなぁ」と思う。
ロバート・フランクを見たら「たまらんなぁ」と思う。
川内倫子を見たら「かなわんなぁ」と思う。

でも自分の写真を今日整理していたら「なかなかやるじゃん」と思った。
この傲慢さが僕の武器だな(笑)

なんちゅー浅薄な根拠の上に成り立っているのか。
足もとユルユル。知らんぞ。

  1. 2006/05/21(日) 01:31:57|
  2. 写真
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はみだす気持ち

night

はみだしたものが好きだ。
わざとはみだすんじゃなくて、ついはみだしてしまったもの。コントロールしきれなかった部分。あふれてしまったもの。

アンリ・カルティエ=ブレッソンをあまり好きになれないのは、あまりに彼の画面が彼の手中にある、という感じが強いからかな。
手から溢れる感じがするのはどうしてもロバート・フランクだよな。

グレン・グールドの精緻な音の粒だちに、溢れるように被さる呻き声、みたいな。
ダン・トレーシーの、全部がブルーノートのような、絶妙の下手くそさ、みたいな。
ブリュッヘン等の古楽器オーケストラの揺らぎまくりの音バランスとか。

音楽の例えばっかりだな。なんか他ないかな。

福原愛の思わず出てしまう「サァー!」とか? ちょっと違うか。全然違うか。

いずれにせよ、そういう写真を撮りたいな、と。
わざと狙っても駄目なんだけどね。
こういうのは結果論だから。
  1. 2006/05/17(水) 23:56:23|
  2. 写真
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Book of Days #05

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メインサイトに「Book of Days #05」アップしました。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kamauchinet/

今まで「Book of Days #01~05」としてアップしてきた写真は、2004年中に主にライカやベッサで撮ったスナップを集めたものです。
Fotologuehttp://fotologue.jp/kamauchi/に「Book of Days」と称して発表してきたものと内容的には重複しますが、Fotologueには未発表のものもかなり混ざってますので、よろしければ#01から#05までブッ通しで見ていただけたら、ロ-ドムービーっぽくて面白いのではないかと。

2005年以降、カラーフィルムを使う頻度が急激に落ち、モノクロばかり撮るようになるんですが、それでも未整理のカラー写真が多少ありますので、またそのうち「Book of Days#06」としてまとめますが、とりあえずはいったん小休止です。
  1. 2006/05/15(月) 21:44:52|
  2. 写真
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メインサイトに小ギャラリー「Night Walk」アップしました

DSCF0048.jpg

借り物のデジタル一眼レフ(フジS2プロ)にニコンの24ミリレンズをつけて、夜のバス道を歩きました。
「Night Walk - 2006.5.6」

ほんの30分、デジカメというのはどれくらい暗部を拾うもんかいな、とカメラテストのつもりで気楽に撮ってたんですが、家に帰ってパソコンに落としてみると、なかなか面白かったのでそのままギャラリーにします。
銀塩には手をかける良さが、デジカメには即応性という大きな武器が。
けっこう面白いですね、デジカメ。
買いませんけどね。
・・・・・・
06.08.31追記
「Night Walk」はgalleryより削除しました。
  1. 2006/05/13(土) 01:14:14|
  2. 写真
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倫子すげー。

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川内倫子の『CU CUI』(Foil)を古本屋で入手。
僕は川内倫子の写真が大好きだ。
・・・・
ま、川内倫子を好きなのは何も僕だけじゃないから、改めて「大好きだ」なんて言うのも何なのだが。

『うたかた』でまずガツンとやられ、『AILA』でトドメを刺された。
2004年度、僕の個人的な流行語大賞は「倫子すげー」だった。ため息とともに、一番多くつぶやいた言葉。倫子すげー。

凄すぎて、疲れた。
特に『AILA』の凄味に、心底まで疲れてしまった。この人、大丈夫だろうか? ここまで撮ってしまって、もう次に何も残ってないのではないか。
少なくともファンとして疲れ果ててしまったので、この『CUI CUI』が出たとき、本屋でざっと流して見ただけで、買わなかった。

でも「やっぱりそのうち買うんだろうな」「買うなら綺麗な本を早いうちに買った方が・・・」「いやいや、でも・・・」

いやーまさか古本屋に出るとは。ラッキー♪

ラッキー♪、なんて軽い感想を書いたが、内容は当然のことながら「ラッキー♪」なんてものではない。
ああ、やっぱり天才。切ない色、凄味を増す構成力。胸が痛い。

二年ぶりにつぶやいてもいいですか。

倫子すげー。
  1. 2006/05/12(金) 00:04:52|
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ダイアン・アーバス『REVELATIONS』

arbus

最近eBayオークションに出してもらっている写真が、たま~にですが売れたりして(ありがたいことです)、少し小遣い程度のお金が入りました。
今までそういうことがあっても借金返済に使ったり(泣)嬉しい使い方をしていなかったので、今回は大事な使い方をしようと思って、以前からずっと欲しかったダイアン・アーバスの大判写真集『REVELATIONS』を、とうとう購入いたしました!

ダイアン・アーバスの写真集といえば、今までは双子の表紙で有名な『.dian arbus.』と写真集のある種極北とも言える名作『Untitled』、雑誌仕事を集めた『Dian Arbus Magazine Works』、僕の知る限りこの3冊しかありませんでした。
が、数年前世界を巡回した(なぜ日本には来ない!?)大回顧展を機に発売されたこの352ページに及ぶ大部の写真集! ずっと欲しかったんですが、なかなか1万5千円のお金が・・・・

で、今回の臨時収入で、ようやく購入。
・・・夢のようです! ダイアン・アーバスのはじめての写真が見られるんですよ!
実際、初めて見る写真も満載。それに加えて、有名な名作のコンタクトプリントが。
彼女が、例えば手榴弾の少年の写真をどう撮ったか、そしてその中からどのコマを選んだか、その思考の跡を辿れるのが、もうたまらんのです。

さっき一通り、ざっと目を通したところです。
うう、感動。すごい! 
写真集として他人の編集が入ったもの(彼女の今までの写真集はすべて死後に編集・出版されたもの)ばかりに彼女のイメージを固定されるのではなく、こういう図録のような感じで大量の写真の中に還元してみるのが必要だと思うんです。

ああ、買ってよかった。

・・・・・・

ところでニコール・キッドマンのアーバス映画、いつ日本で上映されるんだろう?

・・・・・・

今日は久しぶりに京都へ行ってたんです。
河原町のboogaloo cafeで中島良二http://www.eonet.ne.jp/~cvm/作品展「Scene」を見に。点数は少なかったけど、面白かったー。でも今日までなので、ここで宣伝する意味もないが(笑)

そのあとVALのジュンク堂に行って、一乗寺の恵文社に行って、大阪に帰ってから梅田のブック・ファースト(旭屋の向かいの大きい店)でアーバス買って・・・と本屋3軒ハシゴ(笑)
まーいつものことですが。

他に今日の収穫、浅生ハルミン『私は猫ストーカー』(洋泉社)。面白~。
  1. 2006/05/10(水) 00:19:52|
  2. 写真
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菜摘ひかる

一行日記をやめてブログにしたらどうだろう、と考えて、しかし一行日記やめたらHPのアクセス数減るだろうな、ブログどうせ毎日は更新しないだろうし、などと色々悩んでおります。悩んでる、なんて言いながらブログ、もう書いてるし。
ま、当分は一行日記と並行して。

ブックオフで菜摘ひかるのまとめ買い。3冊だけど。
菜摘ひかるって死んだんだねー。今日はじめて知った。現役風俗嬢にしてライター。『恋は肉色』というタイトルだけでタダモンじゃないとわかる。
なかなか衝撃的な本で、こりゃ菜摘ひかる、出てるやつ全部読まなきゃ、と勢い込んでブックオフに駆け込んだら、今日見つけた本に「29歳で急逝」との文字が。
知らんかったー。供養のつもりで全部読もう。

リリー・フランキー『美女と野球』読了。
最後の歌謡曲オタクの話、泣けた。

  1. 2006/05/09(火) 01:44:21|
  2. 読書狂
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祝春一番! 今年も濡れネズミ

大阪・服部緑地野外音楽堂で毎年恒例の「春一番」http://www.hcn.zaq.ne.jp/haruichibanコンサート。今年から「祝春一番」と名を変えて復活。

去年で終わりと聞いていたので北川子(きたがわ・ちか)ちゃんから「今年も出るからお願いね」と連絡を受けたときは驚きました。毎年GWの恒例行事ですから、なんにせよ復活は嬉しいことです。

わたくし、北川子の専属カメラマンを名乗っておりますが、毎年この「春一番」はGW期間中に行われるので、婚礼写真がナリワイの僕は、当然その間、仕事が入るわけです。で、毎年「無理だろうなぁ」と思っていると、それがうまい具合にチカちゃんの出演時間を避けてスケジュールが入ってくれたりなんかして、ラッキーなことに3年連続で「春一番」のチカちゃんを見れてるんですねー。

しかし毎年毎年、この「春一番」は雨にやられる。昨日までは晴天続きだったので「今年は大丈夫!」と思っていたら、チカちゃん出演の今日だけはやっぱり朝から小雨・・・。去年も雨でずぶぬれになりながら撮った覚えあり。今年もかよ~雨女チカ。
天気予報では昼には上がるということだったので「降るな!」という願掛けを込めて、傘を持たずに出かけました。・・・去年も同じことをした覚えが。で、緑地公園の駅までズブ濡れで帰ったんだよな、去年・・・。

去年のいやな思い出がフト頭をよぎるも、いやいや、今年はきっと大丈夫、という根拠のない自信を抱いて野音会場に着いたころ、さっきまでの小雨が、雨足を強めてきたのでした・・・(あ~あ)

チカちゃんの出番は11時開演の直後、トップバッター。
開場と同時に強まる雨足。とりあえず確保した客席にカメラバッグを置き、タオルでグルグル巻きにしたEOSを持ってステージ脇に陣取る。今日は午後から仕事なので、仕事用のカメラも持ってきているため、カメラバッグは特大のエツミのナイロン素材のやつでした。これがラッキーだったな。
いつもの一澤帆布やA&Aのバッグだったらドエライことになるところだった。このエツミの製品は実用一点張りの、色気もクソもないバッグだが、あのドシャ降りの雨の中、フタに水溜りができるほど水浸しになったのに、中のカメラは大丈夫だった。偉いぞ。誉めてつかわす。(サイドポケットには水が浸入しまくって、フィルムの外箱や電池のパッケージ、読んでたリリー・フランキーの文庫本は水浸しになってましたが・・・)

さてさて土砂降りの中、チカちゃんは持ち時間の15分をかっこよく歌いきり、最後はカチャーシーまで演って、素晴らしいステージ。僕も全身濡れネズミになりながら夢中で撮り、最後は踊りながらカチャーシーを撮ってました。

チカちゃんの出番が終わり、挨拶する間もなくダッシュで緑地公園駅へ。やっぱり今年も濡れ濡れ。駅でシャツを脱ぎ、絞ったらベチャベチャと雫が落ちました。やば~風邪ひきそう。


・・・・・

なんともみっともない格好で大阪・新町の会館に向かう。今日は新婦モデルの宣伝用撮影。
ちょっとだけ時間に余裕があったので、置きっぱなしにしているスーツに着替え、着ていたシャツとジーパンを絞ってスタジオに干し、スタジオ内のストロボを全部引っかき集めて濡れた服の周りをかこみ、モデリング・ランプのハロゲン球の熱で服を乾かした。
別室で撮影すること3時間半、スタジオに戻ってみると、ちゃんと服は乾いてました。
ハロゲンランプ、恐るべし!
でもストロボのモデリング球として生まれてきて、まさか服を乾かす仕事をさせられるとは夢にも思ってなかったろうな、ハロゲン球たち。

・・・・・

北川子http://www7a.biglobe.ne.jp/~kamauchinet/chika0312/0000.html
  1. 2006/05/07(日) 18:52:00|
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