OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

君は手ぶらでやってきた

mukogawa070427.jpg


職場に向かう電車を途中で降りて、その川沿いの駅から歩いて5分、知的障害者のための通所授産施設があって、そこの中の喫茶店に時々コーヒーを飲みに行く。
ギャラリーとしてもいろんな展示をしており、ときにはそこへ通う人たちの描いた作品も飾られる。

新開地にナフシャがあった頃、そこでこの「すずかけ作業所」や「信楽青年寮」等の施設に通う知的障害者が描いた絵の展示を見る機会があり、以来いわゆる「アウトサイダーアート」というやつにすっかり頭を殴られてしまった。

[注。さっきから何度も「知的障害者」だとか「アウトサイダーアート」とか座り心地の悪い言葉を書いていて、書きながら気になって仕方がない。
だが、兵庫県立美術館の学芸員でアウトサイダーアート(仮)の紹介に尽力している服部正君(光文社新書『アウトサイダー・アート』の著者)はたまたま僕の大学時代からの友人だが、彼も「アウトサイダー・アート」という言葉を使っていることだし、座り心地の悪さはさておきそのまま使うことにする。
「知的障害者」も、もう少し他に言い方はないものか、とは思いつつ、かしわ哲氏の言う「あったかさん」まではさすがにクダける勇気がなく、これまたモゾモゾしながら「知的障害者」と仮に書かせていただく。]

作家名をメモし損ねたのが今となっては悔やまれるのだが、ナフシャで見た、信楽青年寮で絵を描く人達の誰かが描いたピアノを弾く男の後ろ姿の絵に一撃で参ってしまった。今から思えばあれが出会いだったのか。
その後服部正君や jack or jive の服部夫妻(服部誠さんは服部正君の実兄)の影響もあって、求龍堂から出ている画集を買ったり、機会があれば展示を見たりして興味は持ち続けて来た。

しかし、言ってしまえばその程度の関わりなので、アウトサイダーアートについて、もしくは知的障害者の芸術活動一般について、僕には偉そうに語る知識も資格もない。
せっかく友人に専門家がいるわけだし、今後もっと関わりも持って行けたらいいなとは思うんだけれども。

・・・・・・

でも一度でも彼らの絵を見たことがある人、彼らの絵に頭を殴られたことのある人はいると思う。
今日はそういう経験がある人に向けての話題。

その武庫川すずかけ作業所の喫茶室の書架に置いてある、古い展覧会の図録の扉に、田口誠という人の書いた「かた夜の脇道」という詩が載っていて、毎回そこに行くとつい手に取って読んでしまう。
この詩が、なんとも、とてつもなくかっこいい。
何度行っても、また手にとってしまう。
あまりにかっこいいので、作者の田口誠という人はてっきり名のある詩人か何かだと思っていたが、Googleで検索してみても全く引っかかってこない。

全文紹介したいのだが、著作権ということもあるし、こんなところに転載していいものやら悪いものやら。許可をとろうにも田口誠さんが誰かもわからない。

いいかな? いいよね? 問題あったら指摘して下さい。すぐ削除します。
よし転載しちゃおう。
彼らの絵に衝撃を受けたことのある人、その最初の衝撃を思い出しながら読んで欲しいです。
この輝く言葉の価値があなたにもわかると思うので。

・・・・・・

かた夜の脇道  田口誠

足は遅いが早喰いだった
人間の顔はひょっこりと
そんなところに見つかるものだ
昼の光は遅れてとどく
まっすぐな道は曲がって見える
知ることの障害をひんがらめ
脇目をふって脇道をひらけ
白黒をはっきり混ぜて
青くなる
専もん家の口に迷わず
先入観の先に入る
ホラ君がまたへんなところで
へんに偏る
へんな姿にへんに打たれる
しへんの和は360度
展開して
神様はいつもまる裸とも
人間ははしっこが美しい
ともいえる角度も吹きはらい
晴れた空
不思議な星座を眺めていたい
(あれがすずかけ座遊星群)
あらゆる見方を味方とせず
! としかいいようがないになって
絵の前にでっくわす
はや
鳥となり
素手に言葉も猿
ヨーココ
ヨーココ!

君は手ぶらでやってきた






スポンサーサイト
  1. 2007/04/27(金) 20:53:49|
  2. あとりえすずかけ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18

久々にジュンクヘ

070427flower.jpg


病院の帰りに久々にジュンク堂で本を仕入れる。
杉浦日向子『うつくしく、やさしく、おろかなり/私の惚れた「江戸」』(筑摩書房)
中野翠『この世には二種類の人間がいる』(文藝春秋)
斎藤美奈子『妊娠小説』(ちくま文庫)
斎藤美奈子『紅一点論』(ちくま文庫)

あと、橋本治の『青空人生相談所』(ちくま文庫)がまた読みたくなり、家の本棚を探したがどうしても出てこず。仕方ないからもう一冊買おうとジュンクを探すがどうも品切れっぽい。
あの名著を絶版するのか筑摩書房。ぜひに再版を乞う。

・・・・・・

杉浦日向子が死んでもう二年近くになる。あとからポツポツとこういう遺稿集が出てるみたいだが、把握してなかった。
この本の編者のあとがきで、漫画家引退の頃から病魔と闘っていたことを初めて知った。アラーキーが撮った咽頭癌手術後の痩せたポートレートを見るたびにズキズキする。
はやくヒナコが杉浦日向子の本を読める年にならんかな。この人から名前もらってんぞー、と早く言いたい。
しかしその頃僕は五十歳越えてるわけか。うおお。

・・・・・・

斎藤美奈子のデビュー作『妊娠小説』を早速読んでいる。面白い。
誰かのブログで「つくづく女は自分を笑えない生き物だなぁと思った。斎藤美奈子も笑えていない。唯一の例外はナンシー関だけか」みたいなことが書いてあって、なるほど、とは思うものの、じゃあ男はどうよ、なんて別方向に突っかかりそうにもなるのだが、それはさておき、ナンシー関と比べられたら斎藤美奈子も可哀想というものである。まだまだ「芸」っぽさは抜けないけど上出来だと思う。今後も期待。
  1. 2007/04/27(金) 12:53:56|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7

だってサイトウミナコって・・・

0422saitou.jpg


■斎藤美奈子『趣味は読書。』(ちくま文庫)読む。

・・・ごめんなさい。白状します斎藤美奈子さん。斎藤澪奈子と斎藤美奈子の区別がついていませんでした。
『超一流主義』で瞬間風速的に話題になって、いつしか消えていった斎藤澪奈子が、おやおやいつの間に文芸評論なんぞを書くようになったのやら。胡散臭~。
・・・・
・・・・
うわっ! 別人かよっ!

今まで読まずにいて損した。だって、斎藤澪奈子が文芸評論って、読む気しないでしょ。そう思いこんでいたんですもの。ああ恥ずかしい。

「あなたの代わりにベストセラー本を代読します」というこの企画。いやー、最高でした。間違えてたおわびに、しばらく斎藤美奈子の本を読んでみようかと思います。

  1. 2007/04/22(日) 21:03:47|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

ミノルタコード退院!

070422minoltacord.jpg


3/23の日記(「お休み中(ネットカフェから更新)」)に書いたとおり、東京在住のさるやさしい方(K村さん)が、せっかく買ったミノルタフレックスが故障品で落ち込んでいた僕に「よかったら使いませんか」と送って下さったミノルタコード・オートマット。
低速側シャッターが不調だったので阪神のカメラ修理に出していたのですが、今日晴れて退院して参りました~っ(拍手!)

海鴎を手放して以来、手元に二眼レフがなかったので、退院を一日千秋で待っておりましたよ。
早速トライX1本撮ってきました。

「腹切り」と呼ばれたらしいレンズ下の横に走るピントレバーが独特。まだ慣れないけれど、馴染んでくればレバーの位置で目測撮影も出来そう。とりあえず2mの位置を覚えないと。
奮発してドンケのストラップもつけてあげました。ビシビシ使いまっせ!

K村さん、本当にありがとうございます。
暗室の整理がついたら何かプリントしてお送りしますね。
  1. 2007/04/22(日) 01:22:38|
  2. カメラ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

脳の本/アラーキー/片づけなきゃ!

+mocobyrd*070416.jpg


池谷祐二『進化しすぎた脳/中高生と語る[大脳生理学]最前線』(ブルーバックス)を読んでいる。
最初は面白かったのだが、三章途中から難しくなって、ついていけなくなった。それでも我慢して読んでいると四章からまたとっかかりが出来てなんとか入れるようになったが。

中高生と語る??? 文中で著者と会話してる高校生(この本は高校での集中講義の講義録)の鋭い質問に思わず尊敬の眼。ええ、僕は学生時代、ずっと理科系はダメでしたとも。なんでついていけるんだよ君たち。
あー。頭悪いのかな。ちょっと凹む。
でも頑張って最後まで読むぞ。おー。

・・・・・

引っ越ししてから1ヶ月経ちましたが、まだ片づいていません。
今まで本棚の後ろの方に入り込んでた写真集とかが引っ越しで数年ぶりに日の目をみたりしたんですが、アラーキーの『色景』とか『廃墟にて』とか『東京物語』などが出てきて、思わず見入ってしまいました。
アラーキー、凄いなぁ。やっぱり。
写真を始めた頃、一時期アラーキーに感化されて、東京写真の真似してビッグミニを持って大阪の街を撮り歩いたりしたことがあるんですが、同じようなカメラを使って、同じように淡々と景色を撮っても、写り込むものが全然違うということに愕然としたもんです。
そりゃそうですよね。スタイルだけ真似たって仕方ないので、そこでそのシャッターを押すという行為の瞬間は、それまでの様々なものごと、来し方、思想、決意、惑い、諸々が積み上がった、その時々の頂点なんだから、そんなものは絶対に真似なんかできないのです。
そういうことを思い知ったという意味でアラーキーは僕の重要な恩師の一人です。

・・・・・

暗室はまだ物置状態。フィルム現像すら出来ない。
さっさと荷物の片づけを済ませたいのだけれど、時期的に仕事がかなり忙しく、疲れて帰ってきてからだとなかなか作業がはかどらない。
無理矢理やる気に火をつけるために中古の75mmの引き延ばしレンズ(フジノン)を買いました。さぁこれでブローニーの伸ばしも出来るぞ。
あとは片づけるだけだ。おー。


  1. 2007/04/16(月) 23:33:55|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

展示の予定

070413.jpg


ポートレート展が終わってから引っ越しとかヒナコのこととか時期的に仕事が忙しいとかあって、とにかくバタバタし通しのカマウチです。気がつけば髪はボーボーに伸び、非常にムサい男です。ヒナコが生まれる前から切ってないな。
あ、ちなみにヒナコはもうすぐ4ヶ月です。体重も2300gを越え、もうすぐ退院出来る見通し。皆様ご心配おかけしました。

今後の展示の予定です。

5月8日(火)-5月13日(日)ギャラリーアビィの「Books展」に出品します。額装写真ではなく「本」のみの展示です。今まで展示に足を運んで下さった方にはおなじみのものばかりですが、『ブロニカ日和』『続いていくもの』『kamauchi hideki』『37℃』『Portraits』等の自製本作品を展示します。

まだ詳細未定ですが、12月に大阪ナダールで「カメラと写真」というテーマのグループ展に出品する予定。詳しく決まれば続報します。

もうひとつ企んでるグループ展が。これも決まればお知らせします。

  1. 2007/04/13(金) 10:09:28|
  2. 展示
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18

バイテン!

buddha070408.jpg


ナダール大阪にて「モノクロ普及委員会」による「モノクロニクル2/モノクロ博」A日程を見る。

印画紙がディスコンになったり値上げしたり、先行き不安なモノクロ写真ですが、まだまだ愛好家の裾野は広いぞ。みんな、頑張って印画紙ガシガシ使ってモノクロを絶滅から救うのだ。
僕? はい、まだ暗室が段ボール置き場になってます。早く片づけなきゃ・・・。

今回のA日程、個人的に山本瑞穂さんの写真が一番ズキュンと来ました。
彼女のはデジカメ撮影→photoshop→フロンティア出力という「デジ白黒」ですが、トーン、世界観、見せ方、すべて、めちゃくちゃ好きな感じ。素晴らしい!

8×10のネガを反転して透過光展示していた遠藤慎二さん。
会場に8×10のカメラを持ち込んで展示(?)してらしたんですが、触らせてもらうと・・・・・ううう。と、撮ってみたい!
たしかに、4×5がコンパクトカメラに見えてしまう大迫力。
『フォトグラフィカ06』の上田義彦特集でも彼が撮った8×10のポートレートが載ってて、かっこいいなぁと思ってたのでした。
8×10でポートレート。ああ、いいなぁ。

もう、遠藤さん、あんなの僕に見せちゃ駄目っすよ。

・・・・・・・

メインサイトのギャラリーに「オーサカセブン」の出展作9点をアップしました。

OSAKASEVEN

今頃? ていうか、アップするの忘れてた、というか(笑)
半年近く経つんですねー、オーサカセブン。懐かしい。
あの頃はまだヒナコも生まれていなかった! そう考えると大昔のような気もするなぁ。
  1. 2007/04/08(日) 23:19:42|
  2. 写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:17

読書メモ

070407chain.jpg


■氏家幹人『江戸の性風俗/笑いと情死のエロス』(講談社現代新書)

面白い! 氏家氏の本を読んだのは『江戸の少年』(平凡社ライブラリー)以来まだ2冊目だが、両方とも面白かった。
幕末の武士の日記に出てくる猥談から当時の性道徳、風俗を考察する前半、薩摩から明治期に東京へ持ち込まれた男色の流行史、「不倫」「痴漢」「肌を合わす」等の言葉の意味の変遷などを考察する後半まで、どこを読んでも興味深い。
徳富蘆花のセックス日記に仰天! 参った!


■乙武洋匡『五体不満足』(講談社)

あの大ベストセラーを今更ながら読んでみた。ベストセラーに良書なしというが、意外と、というか、これはけっこう面白かった。
まぁ子供にも読ませたい本、ということで仕方ない部分もあるが、相当に品行方正な自伝なので、正直僕としては皇室に男児誕生のニュースを聞いて「めでたいの?」と書いた方の乙武さんをもっと知りたいわけなのだが。


■池澤夏樹、上野千鶴子、中沢新一他『目からウロコ』(日本カメラ社)

ああ。面白くなかった。目からウロコなんか落ちなかった。講演の要約を本にしたものってたいていつまらないが、これはどうなんだろう。要約が下手なのか?
誰を相手の啓蒙なのか。矛先も見えない。
下手な要約のせいなのかは知らないが、言説をこういう風に短くハショってまとめられると、嘘っぽい思想の、その「嘘っぽさ」がより鮮明に出てしまうという効用(?)を今回初めて知った。
とりあえず中沢新一、嘘っぽいぞー。
(最近「抽象思考の苦手な(?)」小谷野敦の本をよく読んでたので、感化されてか、不必要に抽象化された言説に胡散臭さを感じてしまう。講演要約本で、しかも小谷野カブレした頭で貶されても中沢新一も困るだろうから、今度ちゃんと読んでからもう一度考えます)


■小谷野敦『バカのための読書術』(ちくま新書)

小谷野敦ほど読むたびに印象の変わる人は珍しい。大島弓子が好きだとは知らなかった。僕は「大島弓子が好き」という人に弱い。正常な判断が出来なくなる。
僕は大島弓子が好きな人は無条件に信用するという、悪い癖があるのです。
というわけで小谷野さんは仲間だ(浅薄な根拠・・・)
歴史を知るために読むべき本、として海音寺潮五郎の小説を挙げているのもマル!

  1. 2007/04/07(土) 22:02:47|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

ネット開通・・・遅すぎ!

070401rbw.jpg


引っ越ししたのが3月14日。以来、二週間以上経ってようやくADSLの移転が完了。どうなってんの? NTTの局内でちょちょいっと回線繋ぎ直すだけだろうに。なんで二週間も???

料金も変わらないことだし引っ越しを機に光ファイバーを、とも考えたんですが、メインサイトをBIGLOBEのサーバー上に持っている関係上、簡単にeoに変更~というわけにもいかず。
メインサイトごとどこかへ引っ越しすればいいって? 安いサーバー探したり、ドメイン取得とか、そういうの、面倒くさくって。

まぁいいや。とりあえず復活しました。これからは画像もアップできます。
今日の写真は、いつ撮ったかは忘れましたが、天頂近くに逆反りでかかってた変な虹。

・・・・・

フォトログとフリッカーに色んなの、アップしてます。
Fotologue
Flickr
  1. 2007/04/01(日) 12:47:51|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。