OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

撮像素子の小ささからデジタルカメラの利点を考える

080629GR.jpg


APSサイズの受光素子を持ったデジタル一眼レフが銀塩一眼レフを駆逐し始めたころ、どこかの写真学校の先生が「今こそ使い古された画角と被写界深度の関係を御破算にできる絶好のチャンスである。新しい機材で新しい視線を手に入れるのだ」みたいなことを書いていた。

とある昆虫写真家も「受光素子の小さいデジカメは背景まるごとシャープに写し込めるので、環境ごと記録しなければならない昆虫写真にはもってこいである」と言っている。

記録方式がアナログからデジタルに変わる、というのではなく、撮像素子の小ささと被写界深度の関係からデジタルカメラの良さを語っている。

考えてみれば、今まで画面サイズの大きなカメラというのはいくらでもあったのである。
植田正治写真美術館には壁面に直径7mの画像を映し出す、8400mmF32という巨大レンズがある。壁面投影用のレンズだが、その壁に7m四方の印画紙なりCCDなりを設置すれば立派なカメラになるわけだ。
まぁそこまでいかなくても、一般的に使われるカメラでも被写界深度の浅い、結像画面の大きなものはある(8×10、4×5など)。
先だって僕が『le modele』展で使った八切カメラも、250mmという、35mmカメラだと立派な望遠レンズになる焦点距離が準広角の画角にしかならない。至近距離で使うと被写界深度は驚くべき浅さであった。ノクチルクスなんかおととい来やがれ、って感じである。

写真の基礎知識として、被写界深度というのは画角に関係なく、レンズの焦点距離と撮影距離のみで決まるので、被写界深度の浅い(すなわちボケ量の大きい)写真というのは、受光画面を大きく、焦点距離を長くすれば理論上いくらでも作れるのだ。

だが、受光部を小さくして焦点距離を短くしようという発想は今まであまりなかったのではないか。
銀塩時代にも35mmのハーフサイズというのがあり、110と呼ばれる小さいフィルムもあった。
が、あまりそれらを使ってシリアスな写真を目指した人というのは(いるのかもしれないが)そう多くはないだろう。それは受光部が銀塩フィルムだったからで、フィルムの面積が小さくなれば当然粒子が荒れる。極端に被写界深度が変わるほどの小さなフィルムでは、得られる被写界深度の効果以上に失われてしまう解像感の問題があったからだ。

しかし今のフォーサーズやリコーGRデジタルを見ると、昔のハーフサイズや110のような画質の悪さはもちろんなく、それに対応するレンズ性能も向上して十分に写真として成立するクオリティを超えているわけで、このデジカメの時代になって我々は初めて「まともに使える被写界深度の深いカメラ」を手に入れたことになる。
(フォーサーズは35mmフルサイズの約4分の1、GRDの1/1.8型にいたっては25分の1の面積しかない。GRDの実際の焦点距離は5.9mmである)

デジタル一眼レフが軒並みAPS-Cサイズより小さな撮像素子を使用しているのは、大きなCCDやCMOSは高価で商品価格として現実的なラインに収めるのが難しいから、という単純な理由による。大きなCCDはベラボーに高いのだ。
銀塩時代は新品でも数万円で35mmフルサイズの受光素子(早い話が35mmフィルムのことだが)を使えるカメラが買えたが、デジタル時代の今は一番安いEOS-5Dがやっと在庫処分価格で20万円を切りはじめたところである。
同じ焦点距離と被写界深度の関係を手に入れるために膨大な金額を支払わなければならなくなったのだ。

が、逆に考えれば、昔はいくら金を積んでも手に入れられなかった焦点距離の短い被写界深度の深いカメラを、今は簡単に手に入れられるのである。

撮像素子の大きさ=被写界深度の変化、という観点に立てば、デジタルカメラは、一定水準を保てるギリギリの小型撮像素子を持つ機種が一番「買い」である、と断言できる。
だって、焦点距離の長い絵はフィルムカメラでも撮れるんだもの。何も無理して20万円出してEOS-5Dを買ったり50万円出してニコンD3を買うことはないのだ。
僕の持っている一番安かった35mmフルサイズカメラは古道具屋で買ったペンタックスSPFタクマー55mmF1.8付き2600円、である。D3の200分の1・・・まぁ、比べてどうする、って話だが。

というわけで、結論。
「一定水準を保てるギリギリの小型撮像素子を持つ機種」
で、ちゃんとレンズ性能の考えられた機種。
すなわち、リコーGRDは「買い」である。

デジタル買うならGRD!(GRD2ならなお良し)

・・・・・・

いえ、決して、誰かがGRで撮った写真を見て、僕も欲しくなったなんてことは。
そんなんじゃなくて。理論的に、ね。ええ。
ははは。
ははは。
違うよ川本さん。








(ま、お金ないし、買わないけどね)








スポンサーサイト
  1. 2008/06/29(日) 23:00:00|
  2. カメラ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12

川本亜矢/『le modele』

LM06.jpg

[kojimaさん。八切暗箱+フジ25cmF4.5/TX-320]


ギャラリーmaggot、今週は『デジタル・モノクロ』。
http://gallery.maggot-p.com/exhibitions/#ex0

デジカメで撮影、デジタルでプリントされたモノクロ写真です。
[参加者] ナカジマコウジ / 川本亜矢 / 須原嘉崇 /ヒゲ / 大木一範

今回は川本亜矢さんが、個人的にズーンときました。
人の写真を見て激しく嫉妬心に駆られたのって久しぶりです。『ガチンコ』で消耗してから弛みっぱなしだった気持ちに火がつきました。
くそう、見てろよ。『沈降速度』、凄いの見せてやるー(意気込みが空転しないことを祈る)。

ヒゲさんのも良かった。あのフレーム、正解ですよ、ヒゲさん。濃い~あの写真たちに、すごく合ってました。

ギャラリーmaggot『デジタル・モノクロ』、6月29日(日)までです。
おすすめです。ぜひ。

・・・・・・

『ガチンコ』の前の『le modele』展の写真を、遅まきながらフリッカーにアップしました。
八切のフィルムは家のスキャナーでスキャン出来ないので、プリントをEOS-kissDXで複写してアップしました。画質いまいちですけど、雰囲気だけお楽しみ下さい。

Flickr Set 『le modele』


  1. 2008/06/25(水) 20:53:07|
  2. 写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11

ギャラリー・マラソン/ゲゲゲの女房

otokomae080621.jpg


大阪某公共系会館で久々の仕事。最近あまりここでの仕事がないので、大阪に出る機会が激減。
いいチャンスなので仕事が終わってから大急ぎで心斎橋界隈のギャラリーをまわる。大急ぎも大急ぎ。途中はほんとに走ってます。

ナダールでは『ありがとうポラフィルム! 展』
前に一緒に『ポートレート展(vol.2)』で展示した千葉奈央己さんと久々に再会。
つい橋本さんと千葉さんと話し込んでしまい、あわててアビィへ走る。

アビィでは『トイカメラバトルロワイヤル』
ここでも『ポートレート展』(vol.1)でご一緒した名幸芳進さんと再会。今日はポートレート作家との再会デー(笑)
ああ、また名幸さんと何か一緒にやりたいなぁ。日向子の足の治療が落ち着くまではしばらくちょっと無理だけど、いつか一緒に何かやりましょう、と約束して別れる。

アクリュではモビール作家いろけん氏のオリジナル・モビール展『ユラリズムvol.2』
面白い! いやぁ、こういう世界があったのか。楽しすぎ!
おなじみomuちゃんが写真で参加してます。29日までやってるので皆さんもぜひ。

最後はギャラリーmaggotで大木さん個展『雨』
グループ展のつもりが個展になっちゃった、という、maggotではよくあるパターンですが(笑)、まごさんも「でもレベルは高いで」と自讃する通り、たしかにカッコいい展示でした。さすがですわ。
石内都の写真集『連夜の街』(ワイズ出版)を見せてもらう。思わず没頭。
めちゃくちゃツボにはまった。これ僕も買おっと。

・・・・・

今読んでる本。
武良布枝『ゲゲゲの女房』(実業之日本社)。武良布枝は水木しげるの奥さん。
面白い!
まぁ面白くないはずがないですな。
あんな夫と暮らしてきた人ですもの。



  1. 2008/06/22(日) 00:28:18|
  2. 展示
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

表面以外

080620araki.jpg


写真っていうのは表面しか写らない。
人の「内面を写す」とか、そういう甘っちょろいことを考えてはいけない。
写真ってのはそういう大層なものではない。
大体内面って何だよ、とか思うし。

そんな、写真一枚で「表現」できてしまうような薄っぺらい人なんていない。
いるかもしれないけど、そんな人の写真が面白いかどうかわからない。

写真は瞬間しか写らないが、人って瞬間瞬間を拾って語れるものではない。そういう無数の瞬間の連続であり、寄せ集めであり、混沌であり、総体であり、部分である。
そんなわけのわからないものの、ほんの一瞬を切り取っただけのことに、どうしてそんなに過剰な意味づけを求めるのか。
瞬間なんて、たかだか瞬間でしかないんだぞ、ということを確認したくて撮るのが写真なんじゃなかろうか。

と、常々思っているんだけれど。

・・・・・

「そうだよ写真は表面しか写らないんだよ。だからその表面を頑張って綺麗に撮ってあげるのよ」
と何かでアラーキーが言ってた。

・・・・・

杉浦日向子の、死ぬ数ヶ月前のポートレートがある。
撮ったのはアラーキー。

杉浦日向子の「表面以外」が写ってるような気がしてしかたがない。
いや、写っている。
100年に1枚の写真だと思う。
凄すぎて、他の杉浦日向子の写真が後ろへ吹っ飛んでしまう。
杉浦日向子といえば、もうこのポートレートしか思い出せなくなってしまう。こういうのが写真の怖さなんだな、と思う。

でも、アラーキーにお礼を言いたい。
こんな凄いポートレートを残してくれて、本当にありがとう。



*(白水社『写真ノ話』、スイッチ・パブリッシング『空事』等に収録)







  1. 2008/06/21(土) 00:49:21|
  2. 写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

20万カウント御礼/『GACHINKO』完結/折口信夫

080620te.jpg


このブログの来場者数、二年と一ヶ月でとうとう20万カウント突破しました。
いやぁ、こんな文句タレのブログに皆様飽きずに足をお運び下さり感謝感謝であります。今後ともよろしくお願いいたします。

20万カウントを踏んで下さったsugimom様。メールください。

・・・・・・

フリッカーの『GACHINKO』シリーズ、完結です。46枚(紹介用のセルフポートレート含む)全部出しちゃいました。一気見して「良くも悪くも」の勢いを感じていただければ幸甚であります。

Flickr『GACHINKO』Set

・・・・・・

中沢新一『古代から来た未来人 折口信夫』(ちくまプリマー新書)読む。

なぜか家には中央公論社版の『折口信夫全集』全31巻があったりします。
一時期釈迢空(折口信夫の歌人としての筆名)の短歌にハマったことがあって、その時に勢いで買ってしまったんです。
箱入りのゴツい本なので、本棚2列以上占拠してます。非常にかさばる。
たしか古書店全巻揃いが3万2千円だったような。1冊1000円ちょい。グラム単価は非常に安いですね。

そんな大全集を全部読破したのかというと、そんなわけないです(苦笑)。拾い読みしかしてません。もったいない。

しかし、久しぶりに折口信夫(おりくち・しのぶ)の紹介本なんか読んで、せっかく全集持ってるんだからもうちょっと真剣に読まないと、と反省いたしました。

しかし中沢新一のこの本、折口入門書としてとってもわかりやすくていいんですが、タイトルなんとかならんかな。
わかりやすけりゃいいってもんじゃないだろ、なんて思ってしまいましたが。
古代から来た未来人、って。ねぇ。

  1. 2008/06/20(金) 00:54:14|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

100回読むに値する本/他

080618hato.jpg


多分100回以上読んでいるはずなのに、また泣いてしまった。電車の中で。
大島弓子『夏の夜の獏』。
前のお姉さんに怪訝な顔された。見るんじゃない、こら。

こないだ大量に仕入れてきた新刊&古本が机に積まれているのに、なぜにわざわざ100回以上読んだ本をまた引っ張り出してきて読んでいるのか。
しかし、いくら短編とはいえ、100回読むに値するものに出会えたなんて、なんて幸福なんだろう。

・・・・

B君に、ずいぶん前に撮った家族写真(たぶん1ヶ月半、いやもっと経ってる)を、やっと渡す。すんません、遅くなって。
末永くお幸せに。

・・・・

相方が誕生日プレゼントだと言って図書カードをくれたので、せっかくだから写真集でも買おうとジュンクへ。
アラーキーの『空事』(スイッチ・パブリッシング)にしようかと思ったが、せっかくだから図書カードの満額を使うくらいのものを、と選び直しているうちに閉店時間になった。
まぁ、また今度ゆっくり選ぼう。

アラーキーの『空事』を考えたのは、昨日書いた、杉浦日向子の、最後のポートレートが載ってるからだ。
すでに持ってる白水社『写真ノ話』にも出てる写真なので(こっちの本は杉浦日向子との対談つき。献呈も杉浦日向子に、とある)悩んだのだけど、他の写真もいいし、装幀もかっこいいので次に買おうと思う。

石内都も考えたが、また保留。彼女の本は、なぜか購入に思い切りが必要。なぜだ?

メインサイトの『写真集を買いに』は、一部の方々に好評いただいているんだけど、最近は経済難で(哀)新しいのを書けず。
どうせなら久々に1本書ける写真集を買いたい。
気長に待っててください、数少ないファンの方々。
(最後のキース・カーター書いたのっていつだっけ? 絶対1年以上たってるはず・・・)

↑[追記] 今調べました。2006年7月でした・・・・2年近く経ってる!

『写真集を買いに』


  1. 2008/06/18(水) 00:48:34|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

漫画の話、続き

080616crow.jpg


誰か参入してくれると思っていたのに、昨日の大島弓子ネタ、どかさん以外にカラむ人なし(笑)
みんな、大島弓子読んでないんですか?
大島弓子読まずに何読んでるんですか?
もったいないなぁ。

山崎まさよしの曲から思わず大島弓子の話に突入して盛り上がってしまったので、今朝は澁澤の『ドラコニア綺譚集』をカバンから追い出して、大島弓子選集10巻『ダリアの帯』を持って出る。
くだんの『ダリアの帯』『夢虫・未草』の他に『金髪の草原』や『快速帆船』等の傑作も含むお得なセレクション。
久々に堪能する。
明日は『夏の夜の獏』が入った巻にしよう。『つるばらつるばら』も読みたいな。

・・・・・

漫画家つながりでもう一人。

前に買って置いてあった夏目房之介『マンガに人生を学んで何が悪い?』(ランダムハウス講談社)を、帰ってからパラ読み。
杉浦日向子に関する凄い話を見つける。以下引用。

杉浦さん自身、じつはかなり以前から白血病であった。が、ごく身内以外には知らせず、知人にはいつも通り接したままで、さとらせなかった。数少ない病気を知っていた人にこういっていたという。
「わたしを選んでくれた病気ですから・・・・」
受け入れるなんて受動的な言葉では足りない。
 彼女を送る会で木の実ナナさんが会衆を前に語った話がある。亡くなる直前、初めて電話で病気を打ち明け、そんな状態にある女性の気持ちについてだったら今なら何でも話してあげられるといったという。言葉を失う。(p166)


御存知の方も多いと思うけれども、杉浦日向子さんは長年白血病と闘った末に、2005年7月、最後は咽頭癌で、46歳の若さで亡くなりました。
うちの娘の名前「日向子」は、もちろん彼女からいただいたのです。




  1. 2008/06/16(月) 01:31:08|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7

「あじさい」と『ダリアの帯』

080614blue.jpg


実はあと5~6日で到達しそうな、このブログの20万カウント。
20万カウント踏んだ人には、まぁ例によってカマウチの写真、どれでも好きなのをプリントして差し上げます、ということにしようと思ってます。
そんなもん要らんわっ! という人は注意深く避けて通って下さい。
欲しいという方は狙ってください。

メインサイト10万カウントを踏んで下さった某mさんには、1ヶ月以上かかりましたが、一応ちゃんとジャン=ピエールの写真、お送りしました。遅すぎだってば。すみませんでした某mさん。

・・・・・

誰かのブログを読んでたら山崎まさよしの「あじさい」って名曲よね、みたいなことが書いてあって、ああ、そういえばすごくいい曲だったなぁ、どんなだっけ、と思い出してみると、「雑種の犬を飼って散歩に出かけよう~」まではいいとして、「雨上がりの道を~、紫陽花数えながら~、近くの・・・」と無限にメロディが下降していって止まらない(笑)
違う、何か僕は思い違いをしている! どこかで下降は止まるはずだ! と焦れば焦るほど、正しいメロディラインが思い出せない。
名曲だなぁ、と覚えてるわけだから(出だしの歌詞も覚えてたし)、昔は聴き込んだ曲のはずなのに、この記憶力のなさって怖いわ。さすが41歳。

家に帰るのももどかしくジュンク堂で『山崎まさよしギター弾き語り曲集』なんて本を探して譜面を読んでようやく正しいメロディラインを思い出す。
そうそう「近くの公園まで~」で持ち直すんだった。無限下降してたら歌えなくなるって。

・・・・・

この曲って、なんか辛い出来事があって(子供を亡くした?)心を閉ざしてしまった、というか、多分精神的に壊れてしまった妻を気遣う歌だと思うんだけど、それで思い出すのが大島弓子の『ダリアの帯』。あれは凄い。切なすぎる。
「あじさい」を聴くと必ず『ダリアの帯』を読みたくなる。
で、読む。
やっぱり大島弓子は凄い、という結論で、山崎まさよしの歌は忘れられてしまう。
まぁ、仕方ないさ、まさやん。
大島弓子相手じゃね。




  1. 2008/06/14(土) 00:57:21|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

41歳の春だーからー

ango080613.jpg


このブログを始めたときはまだ38歳でした。
今さら離縁というならば、もとの三十八にしておーくれ♪
38に戻っても別に嬉しぃないわい(笑

はい、そういうわけでカマウチも41になりました。おめでとう俺。
バカボンのパパの年です。冷たい目で見ないで。

6月13日生まれ、微妙です。いや、微妙どころではないです。
森口博子はまぁいいとして、山田邦子と同じ、ってのをどうにかしてください。
アルベルト城間は、ちと嬉しいかな。

・・・・・・

上の写真は1992年12月のわたくしです。
澁澤龍彦の真似写真を撮ってから、たしか昔にもこんなことしたぞ、と思って探してきたのです。
林忠彦の撮った坂口安吾を真似しているつもりらしいです(失笑)。

16年前、25歳ですね。年賀状用に自分で撮った写真です。
吉田秋生『BANANA FISH』、別冊宝島『あぶない少女たち』、林美一『歌川国貞』、『尾崎翠全集』、『谷崎全集』、『安吾選集』、『折口信夫全集』、『ペンギンになった不思議な鳥』、伊達一行『かく誘うものの何であろうとも』なんてのもありますね。
いやー、阿呆ですね。25歳にしてすでに。




  1. 2008/06/13(金) 00:00:01|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:16

澁澤龍彦『快楽主義の哲学』

shibusawa.jpg


↑無意味に澁澤龍彦ごっこなどしてみる。ヒマなんか俺は(笑)別に似てないし。



■澁澤龍彦『快楽主義の哲学』(文春文庫)

僕の高校時代といえば、もう澁澤龍彦、寺山修司、坂口安吾である。
もちろん他にも読んでるけど、強烈な爪痕を刻んだのはこの三人だろうか。

澁澤・寺山は、本当は僕よりももっと世代が上の人が熱狂したんだと思う。
寺山修司が死んだのは僕が高校に入学した年で、澁澤龍彦が死んだのは僕が二十歳の年。まさに彼らの最晩年に、僕の読書歴がぎりぎり滑り込んだみたいな形なのだ。

大学の学食前で煙草を吸っていたら、よく文学のことなどを語り合っていたクロサワ君が「おおカマウチ知ってるか。澁澤龍彦死んだぞ」とニュースを知らせてくれたのを覚えている。
すでにその頃は高校時代ほど熱心に読んでいたわけではないが(晩年の小説『高丘親王航海記』などがあまり面白く思えなかったこともあって)、それでもあれだけ高校時代に読み倒した人である。寂しく感じた。

以来20年、あまり読み返したことはなかったが、『快楽主義の哲学』(文春文庫)が古本屋に安く出ていたのでちょっと読んでみた。
元々がカッパブックスで出版された「一般」(?)読者向けの本だけに、いつもの澁澤龍彦よりも、かなりサービスがいい感じだ。ていうか良すぎだろ。
一般サラリーマンにもディオゲネスやサドやカザノヴァがわかるように(笑)。あ、別に笑うところじゃないか。いや、笑うとこだよ。

この本の初版が42年前に出たとき、世の澁澤ファンは憤慨した。澁澤龍彦ともあろうものがカッパブックス! しかも北鎌倉に家を建てるのに金が要るからだという噂も流れた(噂じゃなくて本当みたい)。

この本の過剰なわかりやすさは、まぁそういった事情による。が、最近もう一冊『エロティシズム』(中公文庫)を拾い読みしたときにも感じたのだが、なんだかちっとも昔感じた妖しいニオイがしないのだ。
高校時代に読みまくっただけに、完全に僕の土台の一部になってしまっているからなのか、世の中が進んで、澁澤龍彦ごときもはや「異端」でも何でもないからなのか。

寺山修司は風化しないが、澁澤龍彦はすでに歴史の彼方という感じ。
寂しいけれど、彼は役割を果たして退場したのだと考えたい。


  1. 2008/06/09(月) 01:03:14|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:30

Flickr 「"GACHINKO" set 」

gachinko080607.jpg


45枚あれば、もちろん駄目駄目な写真もあります。
10日で撮られ、3日で焼いた写真です。普通はもっと時間をかけて削ぎ落としていくものです。

が、まぁ、「GACHINKO」はそういう展示だったわけですから、そういうのをあとから削除すれば見に来て下さった方にかえって失礼、ということにもなります。

最初はセレクションでアップしようかと思ってましたが、45枚、全部フリッカーに出します。
駄目駄目な写真も合わせて、あーだこーだ批判しながら見て下さい。

Flickr 「"GACHINKO" set」

毎日少しづつアップしていきます。

・・・・・・

ちなみに対戦相手の大木一範氏の写真はこちら
http://www.flickr.com/photos/maggot/sets/72157605406484706/



  1. 2008/06/07(土) 23:20:32|
  2. 展示
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7

バァヤン!/ワールド・オブ・チクタクトゥラボ

cap080605.jpg


水木しげる『猫楠』を読み返したので、久々に他のも読んでみたくなった。
『神秘家列伝<其ノ参>』(角川ソフィア文庫)。出口王仁三郎に興味があって、前に壱・弐を飛ばして参だけ単品買いした本だ。
これまた面白く読み返せたので、本屋で続きの<四>を買う。
冒頭の仙台四郎の話に涙。「バァヤン」という悲痛な声が頭に残って離れない。
水木しげるってすごいなぁ。こういうの書かせたら、ほんとたまらん。

千日前味園ビル内のBar"Navel"で、九月に一緒に展示をする福永貴之君が展示中。
http://blog.navel.cc/
意表を突かれました。
降参です。なんて素敵なの。力抜けまくり。

チクタクトゥラボ/福永貴之

  1. 2008/06/05(木) 07:05:25|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

お待たせして申し訳ない

G01


ホームページの10万人来場到達記念にプリントを差し上げます、というので10万人目を踏んで下さったmonomaniaさんに住所を聞いたりどの写真がいいか、とかメールのやりとりをしたのが5月1日。
「ガチンコ」の企画がスタートしたのが5月2日。
結局忙しさにかまけて1ヶ月以上ほったらかしにしてしまいました。
すみません。

「結婚するんです」と、奥さんと、いきなり小学生の息子さんまで出来たB君。記念に写真を撮りましょう、ということで夜の塚口駅に三人を呼び出して撮ったのは、たしか四月の下旬だったような・・・・。
現像してベタまではとってたんですが、プリントまだでした。
すみません。

というわけで、「ガチンコ」が終わって数日して、ようやく虚脱状態から抜けつつあります。
昨日の小檜山さんの写真にガツンとカツを入れられたのかもしれません。
久々に暗室に入って、ようやく約束のプリントを焼きました。

やっぱり写真を作るって楽しいな。
お待たせしてしまった人たち、もう少しだけお待ち下さい。

  1. 2008/06/04(水) 02:08:12|
  2. 写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

小檜山貴裕写真展『二月のうち』

kohi080602.jpg


小檜山貴裕写真展「二月のうち」。
京都・五条河原町近くのギャラリーmizucaにて6月4日(水)まで開催中。
13:00 - 20:00。

久々に、震えるほど感動した写真展です。
時間的に、地理的に、見るチャンスのある方は、絶対に見るべきだと思います。
静けさと切なさと悲壮なまでの清潔感と、ほんのちょっとの安らぎと。
こんなに美しい家族写真は見たことがありません。

コヒさん、目の前では照れて平気な顔してましたが、実は心底参ってました。
すごく良いものを見せていただきました。ありがとう。

こーかいコヒ山家

  1. 2008/06/03(火) 00:52:13|
  2. 展示
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

『ガチンコ』終了!

PALIS080601.jpg


2週間の『ガチンコ』、その前の『le modele』から勘定すると25日間にわたる、カマウチ・maggot月間が終了しました。
ご来場下さった方々、本当にありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。
来年は100対100の対決だ、とか、勝手なことを言ってる人がいますが(笑)、今のところ何も考えたくありません。
しばらく写真を忘れて虚脱したい・・・・嘘です。写真は忘れません。
ただ、早く風邪を治したい。。

・・・・・・

今回『ガチンコ』に来てくださった方々の感想に、プリントに関して分かれる意見が。
「眠すぎ、濃すぎ、暗部~中間を犠牲にしすぎ」
「ちょっと暗すぎるんじゃない?」
という、今回の「眠&暗」プリントにに違和感を感じるという意見と、それが良い、と言ってくださる方と。

意図としては、濃度的には僕は間違っていないと思うのですが、まぁ、ぶっちゃけ印画紙の問題もあるし、今回の「焼き方」の問題でもあります。

今回はフジのRCペーパー(2号・光沢)1種類だけを使いました。ネガの濃度がどうであれ、コントラストがどうであれ、2号です。
で、41枚のモノクロプリントを作るのに、100枚入の箱をひとつ、使い切りませんでした。試しの段階露光に1枚、本番1枚、つまり1カットにつき印画紙を2枚しか消費していないのです。

10日間で撮ったネガ20本から46コマを選び(うち4カットはカラー、1カットはプロフィール用にインクジェット出力なので、暗室で焼くのは41カット)、それを3日に分けてプリントしました。一日平均14カット弱です。
とにかく、1枚1枚のクオリティよりも、スピードを優先させました。同じ号数の印画紙で、似たような調子でとにかく焼きまくるという、少々荒っぽい方法で「対決」感を出したかったからです。2号の印画紙にしたのは、まごさんが何となく硬調のプリントで来そうな気がしたから(アタリでしたね)。

で、あんな眠&暗なプリントにしたもんだから、RCペーパーのシャドウ部担当の銀たちが多少悲鳴をあげた感がぬぐえなかったのは、はい、認めます。
いずれ、気に入った写真は多階調バライタペーパーで焼き直してみようかとも思っていますが、今回の展示に関しては、一応僕の意図通り、なのです。

ところどころ挟まっていたカラープリントは、荒っぽいプリントの物量作戦で単調になりがちなのを、ちょっと異物感でクサビを打ったつもり、なんですが。あまり伝わらなかったですかね(笑
カラーとモノクロ、面質が違うのはどうなんだ、というご意見もいただきましたが、本人的には、はい、そういうつもりだったのです、今村さん(名指し 笑)。

・・・・・・

次は9月の、福永貴之君、山本瑞穂さんとの三人展『沈降速度』(ギャラリーmaggot)です。
撮りまくり&焼きまくりの、とにかく勢い重視だった今回とはうって変わった、重く深い写真になりそうな予感です。
詳細決まり次第順次お知らせしていきます。

  1. 2008/06/01(日) 01:39:15|
  2. 展示
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。