OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

群ようこ/芥川/漱石/谷崎

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群ようこという物書きには全く興味はなかったが(以前、尾崎翠の評伝を一冊だけ読んだことがあるだけ)、題材が面白そうなので買った『三味線ざんまい』(角川文庫)。
ど素人の彼女が春日流の小唄・三味線の師匠について稽古に励み、名取りの免状をもらうまでの奮闘記? みたいなもの。

三味線ではないが、僕は自分の三線を持っている。中国から渡ってきた三絃という楽器(長~い三線と思えばよい)が琉球で三線になり、それが本土に渡って三味線になった(三味線の皮が猫や犬なのは、本土でニシキヘビの皮が手に入らなかったからである)。
つまり三線の方が先輩なのである。
別に僕は上手でも何でもないので、まぁこんな風に威張っても無意味なのだが。

軽い本だけど、楽器を修得していく楽しさというのは伝わってきて、買った三線で安里屋ユンタばかり弾いて練習していた頃を思い出した。あれ、聴かされてた方はたまったもんじゃないだろうな。

・・・・・

芥川龍之介『河童』(岩波文庫)。途中で挫折。ていうか、つまらない(笑)。
出来の悪い筒井康隆みたい。

・・・・・

どの筋からも評判の良い漱石『夢十夜』が、実は僕はあまり好きじゃない。
好きじゃないことが変な気がして、また再読してみたが、何だろうか、やっぱりしっくり来ない。こういうのはやっぱり弟子のヒャッケン先生の方が面白いよねぇ。

・・・・・・

谷崎潤一郎の短編集なども拾い読み。
『小僧の夢』が、ものすごくいい。
全集にも漏れてるような習作的な短編らしいのだが、その「完成度の低さ」が、不思議と気持ちいい(『潤一郎ラビリンスV 少年の王国』中公文庫)

・・・・・・

ヒナコの足の手術、第一弾、無事終わりました。
しばらく和泉市の病院まで通うので、電車の行き帰りにたんまり本が読めます。


  1. 2008/09/28(日) 00:41:51|
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ついでに『GACHINKO!』も

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勢いで『GACHINKO!』(2008.5 at gallery maggot ) の写真もアップしておきます。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kamauchinet/gallerytop2.html

ペンタックス67に105/2.4を付けて、撮影10日、プリント3日で仕上げた突貫写真展。ギャラリーmaggotオーナー大木一範氏とのサシの勝負(笑)。

普段なら綿密に篩い落としにかけるべきところを、あえてあまり吟味せず勢いで45枚出しました。
その「勢い」を感じていただく写真展だったので、展示はそれで良かったんですが、時間が経つとやっぱりどうしても「これはなぁ・・・」と思うのが出てきます。webに残すとなると、やっぱりどうしてもセレクトしたくなります。
で、45枚出してたんですが21枚に減らしました。

カラーで出してた4枚を省略、残りのモノクロ41枚から半分落としました。
(完全版はフリッカーのセットに残していますので興味ある方はご覧下さい。)


濃密な2週間で、尋常じゃなく体力を消耗した、ヘヴィな展示でした。
面白かったですけどね。

またやろうと言われたら・・・・うう~ん。

無理かも。





  1. 2008/09/23(火) 01:49:19|
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『le modele』もアップ

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メインサイトのギャラリーに、5月の『le modele』展 (gallery maggot) の出品作もアップしました。またFotologueに間借りですが。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kamauchinet/gallerytop2.html

八切暗箱にトライXを1枚きり詰めたフォルダを持って出かけていき、
「僕が失敗しても、あなたが変な顔をしても、撮り直しはしません。マバタキしても撮り直しません。とにかく1枚きりしか撮りません。で、その写真を、ギャラリーmaggotに展示します。」
と、被写体を脅して撮った写真たちです。
皆さんあれだけ脅したのに全然平気で写ってくださいましたね。

なんせ面白い経験でした。

また気が向いたらやろうと思います。
撮られたい方、募集しまーす。

  1. 2008/09/22(月) 01:22:32|
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『沈降速度』の写真をアップしました

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三人展『沈降速度』の写真をメインサイトの「gallery」にアップしました。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kamauchinet/gallerytop2.html

僕のサイトはBiglobeの100MB容量しかないので(早くどこかレンタルサーバに移さなきゃ、とは思いつつ面倒で)、新しいギャラリーを作る余裕がなく、今回はFotologue上に作ってリンクしてます。

なんだか一時期Fotologueが大嫌いになってたんですが(まぁ理由は色々あるけど)、ある話題でco1君と話してて彼が「でも僕はFotologueに恩義的なものを感じてますから」と言うのを聞き、そうだよなぁ、恩義といえば恩義はあるよなぁ。世話にはなったんだし、つまらない理由で嫌ってるのも子供だなぁ、と、あっさりアカウントを取り直しました。カマウチはけっこう単純。

これからもメインサイトからのリンクで、ま、レンタル・ギャラリーみたいな形で使わせてもらおうかと。

・・・・・・

それから、まごさんのご協力で、期限切れになっていたFlickrのプロアカウントを取り戻しました。
9月30日を過ぎると、今までアップしてきた1000枚以上の写真が消えてしまうところでした。
一瞬、1000枚の写真を消してしまって、最新の200枚だけで順次更新、という男前なことも考えたんですが、やっぱり頂いたコメントなんかも消えてしまうわけだし、結局思い切れませんでした。

プロアカウント復帰記念、1000枚通しでGo! (笑)
http://www.flickriver.com/photos/kamauchi/

  1. 2008/09/21(日) 00:21:59|
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絶対に手に入らないと思っていた深瀬昌久『鴉』が、まさかの復刊であっさりと我が手に。

もちろん嬉しいのだが、地下鉄とモノレールを乗り継いで1時間、彩都メディア図書館で『鴉』と、もう1冊邑元社版『Lines of my hand』(ロバート・フランク)をうっとり眺める、あの濃密な時間というのが急に懐かしくなってみたりもする。
手に入れば手に入ったで不満とはなんという身勝手な、とは思うんだけど。

そうそう行ける場所でもないから、一度彩都メディア図書館へ足を運べば、それこそ目を皿のように、いや、目をスキャナーのようにして『鴉』を見た。
会えない時間が愛育てるのさと昔のアイドルが歌うように、『鴉』に会えない時間、この写真集のどす黒さは、頭の中でどんどん鬱積して沈み込んで行った。

しかし、写真集が手に入ってしまった。
あの鬱積・沈降にストップがかかってしまう・・・・。

自衛策としては、手に入ったからと言って、むやみに見ない、ということかな(笑)。

・・・・・・

『鴉』を待っている間に、今まで買って持ってた深瀬昌久の写真集を全部じっくり眺めてみた。
ヒステリックの2冊も、『父の記憶』も、見るのは久しぶりだったが、何度見ても心臓がぞわぞわする。この、全冊、全頁に充満する残酷さって、一体何なんだろう。皮膚がヒリヒリする。血管が痺れる。コメカミが痛くなる。





  1. 2008/09/18(木) 23:54:31|
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深瀬昌久の写真集

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左手前『bukubuku』(hysteric)
右手前『BLACK SUN ; THE EYES OF FOUR』(森山大道・深瀬昌久・東松照明・細江英公/APERTURE)
左奥『父の記憶』(IPC)
右奥『hysteric twelve 深瀬昌久』(hysteric)

・・・・

最近『bukubuku』を真似した女性の写真を雑誌で見たが、なんであんなことが許されるのか? 「深瀬昌久という写真家のことは知りませんでした」だと?
恥を知れよ。撮った本人も、もてはやす馬鹿な編集者も。

『BLACK SUN』は森山・深瀬・東松・細江という4人で国外で開催された展示のための図録。『鴉』からのカット何枚か入っていたので代償的に買ったもの。

『父の記憶』は凄い。アラーキーの『センチメンタルな旅/冬の旅』が霞むほどの凄絶さ。写真って残酷なものなのだ。

『hysteric twelve 深瀬昌久』、印刷、構成、造本、そしてもちろん写真、どれをとっても素晴らしい。

・・・・

で、ここにとうとう『鴉』が加わるわけね。
バイオレントリー・ハッピーっす!

  1. 2008/09/17(水) 00:52:27|
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大興奮!

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こ、こ、興奮してます。
こんな夢のような話があるんでしょうか?

僕が世界で一番、欲しかった写真集です。でももう絶対に手に入らないと諦めていた本です。
美本には30万円ものプレミアがついていたという、幻の写真集です。

大阪千里・彩都メディア図書館に収蔵されています。しかも開架で見ることが出来ます。
そこではじめて見て以来、もう虜でした。欲しくて欲しくて身悶えしました。
出版元に「復刊して下さい!」と懇願のメールを出したこともあります(丁寧に断られました)。

この本と、ロバート・フランクの『Lines of my hand』(邑元社版)、ダイアン・アーバスの『Untitled』の3冊が、僕は写真集という形態でこの世に出されたものの中の最高峰であると思っています。最高峰、なんて言葉は違うか。極北、か。

その写真集は深瀬昌久の『鴉』(蒼穹舎1986)。

千里に行けば閲覧できるとはいえ、やはり欲しいのです。
30万円の値が付くというのも納得できるのです。30万円出してでも買いたい人がたくさんいるくらい、価値のある本なのです。僕だって30万円だ、と目の前に出されれば、思わずアコムに駆け込むかもしれないです。

それが、まさかの復刊!
正確には出版社も装幀も印刷も変わってるので同じ本ではありませんが、そんなことはどうでもいいのです。『鴉』は『鴉』なのです。
夢ではないかと思いました。

1000部限定1万500円(Bueno! Books)。
もちろん即刻注文しました。銀行振込はまだなので注文は確定していないし、当然まだ手元にありません。
でももうすでに、目がうるうるするほど嬉しいです。
入手確定しないうちからこんな記事書いて、もしかしてこの記事が変な反響を呼んで自分の手に入れるはずの1冊が他に流れたらどうするんだ、と頭の片隅の冷静なカマウチはささやきますが、そんな正常な思考も働かないくらいに、今嬉しくて仕方がありません。

ヒステリック、ブラボー! 

  1. 2008/09/15(月) 00:40:55|
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『行人』

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アクセス解析のサーチワードを見ていて、ときどきビックリするようなのに当たる。
昨日は「盛口満 訃報」
今日は「大島弓子 訃報」

誰だ! そんな単語でググったやつは!

びっくりしてウィキペディア引いちゃったよ(ウィキペディアって訃報とか不祥事の掲載、早いからね)。
ああびっくりした。盛口満も大島弓子もまだまだ死なれたら困る。
心臓バクバク言うやんか、もう。

・・・・・

夏目漱石『行人』を十年ぶりくらいの再読中。
扱われるテーマのデリケートさに比べて、語り手の二郎の人物造形の平坦さ(有り体に言えば「馬鹿さ」)が不思議。語り手はこれくらい無味無臭な方がいいのかな。無味無臭を通り越してる気もするが・・・。

語られる側の一郎と直は、やっぱりちゃんとスリリング。ぐいぐい読める。
漱石、全部読んだわけじゃないけど、知ってる限りでは一番の名作かな、と思う。

しかし、新潮文庫版を読んでるんだけど、紅野敏郎という人が付けてる「注解」が、なんちゅーか、非道い。おせっかいもいいところ。
だったらいちいち「注解」を読むな、って? だって、あればついつい読んでしまうでしょう?
脚注は脚注の分を守るべし。語句の解説以上のことを語っちゃ駄目だよ。


  1. 2008/09/13(土) 00:29:38|
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わけあってGRD2で撮ってます

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しっかし・・・・カマウチ、広角レンズ苦手(悩)
難しいなぁ。

http://www.flickr.com/photos/kamauchi/



  1. 2008/09/11(木) 01:33:38|
  2. 写真
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『沈降速度』終了しました。

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カマウチヒデキ×福永貴之×山本瑞穂三人展『沈降速度』終了しました。
思いのほかの大盛況で出展者三人もびっくりしています。土曜の夜なんか居酒屋みたいになってたし。どこが『沈降速度』やねん、みたいな。

近畿一円から、香川から、福井から、横浜から、北海道から、本当にありがとうございました。
自分で言うのも何ですが、本当にいいものができたと思っています。
福永君、瑞穂さんの素晴らしさは、まぁご覧いただいた方にはおわかりでしょう。この強敵二人を相手に「よく頑張った」「苦戦してましたね」等、いろいろ感想はいただきましたが、これでケナされたらモノクロやめたるわい、ってくらいの気合いでプリントしましたし、内容的にも、自分で非常に満足できる展示でした。

終わってから瑞穂さんと話してたんですが、「みんな次は個展やね、とか言うけど、グループ展にはグループ展にしか出来ないことがある。個展じゃ出来ないことが出来る」
今回の展示は、ほんとにそうでした。この三人でしか出来ないことを、ちゃんと出せていたと思うのです。そういう意味では大成功だったと思っています。

とりあえずこの三人でやろう、と思いついた僕のアイデアを誉めて下さいな(笑

日向子の足の手術が始まるので、しばらくの間、展示の活動から離れます。
小さい企画展も合わせれば2年半で12回(!)という、ちょっと飛ばしすぎでやってきたので息切れ気味ですし。
しばらくweb上だけの写真活動になりますが、よろしければ皆様、今まで通りブログやフリッカーを覗きに来て下さい。

とにかく、『沈降速度』への本当に多数のご来場、ありがとうございました。


  1. 2008/09/08(月) 01:52:05|
  2. 展示
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今日の福永/読書

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今日(9月5日)に『沈降速度』にご来場下さった方々はラッキーです。
今日の福永氏の展示は金曜特別えろえろ特集(笑)。昨日まではあんなんじゃなかったんですよ。

明日土曜からはまた、ほぼ元へ戻ったバージョンのようです。
初日(火曜日)から今まで四日間、一日たりとも同じでなかった福永ブース。
展示は生き物。全然アリだと思います。
出展者のカマウチ&瑞穂さんとオーナーまごさんは全バージョン見てますが、内輪で楽しむだけじゃもったいないので、福永氏の変容を観察しに、みなさんぜひぜひ再度のご来場を。

・・・・・・

連日たくさんの方々にご来場いただいてます。嬉しいです。
あと二日です。

・・・・・・

読書の記録。

■池内了『擬似科学入門』(岩波新書)

名著です。高校あたりの副読本に、いや、教科書にしたっていいんじゃないか。

ひと頃「環境問題は嘘」系の本を何冊も読んだので、「二酸化炭素の増大が地球を温暖化させているんじゃない。温暖化が原因で二酸化炭素が増えたのだ。二酸化炭素排出を規制したからって問題は解決しない」という論を鵜呑みにしていたのだが、この本で頭を殴られた。目が覚めた。

著者曰く。
環境問題は嘘だと論じる人の意見にも聞くべきものはある。実際、(他の理由による)温暖化が原因で二酸化炭素が増えたのであって、その逆ではないのかもしれない。が、地球という複雑系を相手に、絶対これだという唯一の答なんかが出せるはずがないのであって、仮に二酸化炭素排出増大が地球温暖化の直接の原因ではないにせよ、あとから加速させる要因にはなるかもしれない。
この場合重要なのは「予防措置原則」である。未来の予測が不完全である場合、安全サイドに立ってあらかじめ手を打っておく、という考え方。
仮に二酸化炭素排出増大が地球温暖化を促進した証拠はないにせよ、二酸化炭素排出量は規制しておくのだ、ということ。

書いてしまえば当たり前のことのように思える。
が、「環境問題なんて嘘っぱち!」みたいな急進的な本を読んだあとでは、こういう当たり前なことすら頭から吹っ飛んでしまう。論旨の過激さに持って行かれてしまう。

「正しく疑う心」を養え。
はい、池内先生!

■洋泉社MOOK『アキバ通り魔事件をどう読むか!?』

吉田司、斎藤環、吉岡忍、勢古浩爾あたりの人が参加してるのでちょっと読んでみました。
うーん。特に感想なし。


  1. 2008/09/06(土) 00:29:18|
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写真が見えない(?)写真展

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「ある意味、写真展で写真が見える必要があるのか? とか思ってたりして(笑)」
福永氏、談。

という福永氏の過激な展示は今夜もまたバージョンアップを続けている模様。

写真展で写真見せずに何見せてんだ??? と疑問に思ったあなた、確かめにギャラリーmaggotへお越し下さい。

凄すぎる二人と一緒に展示できる幸せを噛みしめております。

『沈降速度』
、7日までです。


  1. 2008/09/05(金) 01:24:27|
  2. 展示
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『沈降速度』開催中です

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大阪・四ツ橋ギャラリーmaggotにてカマウチヒデキ・福永貴之・山本瑞穂三人展『沈降速度』開催中です。

『なんば経済新聞』記事
http://namba.keizai.biz/headline/499

ナダール・スタッフ日記(橋本氏)
http://blog.nadar.jp/index.php?itemid=439

「三者三様でありながらも、この三人でやる理由が写真から立上がってくる展示」
そう、そうなんですよ橋本さん。「三人でやる理由」そのものがこの三人展のテーマなんだと思います。『沈降速度』なんてタイトルは、まぁ言い訳みたいなもんです(笑

・・・・・・

二日目が終りました。
日が経って自分の写真がギャラリーの壁に馴染んで来る感じが好きです。やっぱり展示って面白いなぁ。
初日は、なんか、よくわからないんですよ、いつも。特に今回は福永君、瑞穂さんという一筋縄では行かない人たちとの対決ですから、正攻法の僕としては(微笑)ちょっと気圧されるというか、何というか。

でも二日目になって、ちゃんとギャラリーの壁に馴染んできた感じを見ていると、勝ったの負けたのという話ではないですが、ちゃんと二人に対して礼を失しないものを出せたな、という安心感が滲んできます。

『なんば経済新聞』の取材でも喋ってますけど、今回の三人展、打ち合わせらしい打ち合わせはほんの二回くらい。場所と時期を決めたときと、『沈降速度』というタイトル案を他のいくつかの候補と一緒に福永君が出してくれて、僕と瑞穂さんがほぼ即決でこれに賛成した回。あとはほんとに、打ち合わせなしでした。
なんか細々決めなくても、この三人で作れば、それなりにまとまりそれなりに喧嘩もする、良い緊張関係の空間が作れるんじゃないかと、根拠もないくせに妙な確信がありました。
実際、そういう空間を作れているんじゃないかと、本人たちは思っております。

福永君のブースは、初日、二日目を終えて、なおバージョンアップ中(笑)
会期中も進化し続けるという、掟破りの展示です。
一度見に来ていただいた方も、絶対もう一回見た方がいいですよ。変容ぶりにド肝を抜かれるはず。

9月7日(日)まで。あと4日です。
ぜひぜひご来場下さい。

[カマウチ在廊予定]
4日(木)夕方6時頃から終わり(8時)まで。
5日(金)多分無理。行けたら、終了間際に。
6日(土)終了間際、多分7時過ぎます。
7日(日)5時過ぎから終了(6時)まで。

『沈降速度』web site

展示の様子
http://namba.keizai.biz/photoflash/396/







  1. 2008/09/04(木) 01:34:10|
  2. 展示
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『沈降速度』はじまります

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『沈降速度』一応搬入終了です。
一応、というのは、明日ちょっと変更箇所がでるかもしれない部分があるからなのですが、まぁとりあえずは、終了です。
明日、あ、もう今日か。9月2日(火)初日です。終日在廊します。皆様のお越しをお待ちしています。

自分の写真はさておきます。
やっぱり瑞穂さんと福永さんは素晴らしいです。みなさん、瑞穂さんのプリントと、福永さんの奇才ぶり、とくと堪能して下さい。
(あ、カマウチのプリントも忘れずに見て帰ってよ、念のため。)

ギャラリー企画のグループ展に乗っかる、という形式ではない、自分で企画したグループ展は06年1月の『7』(ルデコ)、同10月『OSAKASEVEN』(アートスペース・フジハラ)に続いて3回目ということになります。

個展はしないの? とよく人に聞かれます。
お金ないからね、と答えていますが、まぁいつかやってみたいとは思うものの、グループ展にはグループ展の醍醐味というのがあるわけで、今はその楽しみに浸っているところなんです。

グループ展って、もうこれは「誰とやるか」に尽きると思うのです。
テーマとか、そんなのは後から考えればいい。とにかく「誰とやるか」が僕にとっては最重要事項です。

福永貴之さん、山本瑞穂さんの写真を最初に見たとき、とにかく「一緒にやりたい!」と思ってしまった。もう理屈ではなくて、この人たちと鍔迫り合いをしたい、しのぎを削りたい、と。
言い出しっぺは僕。ですが二人もすんなり参加okしてくれたので、二人も同じように思ってくれたのではないかと、一応思っているのですが(深くは聞かない)。

いろんな事情で、言い出してから1年半たって、ようやく実現の運びとなりました。
ぶっちゃけた話、福永さんが提案した『沈降速度』というタイトルに瑞穂さんと僕がほぼ即決で賛意を表したあとは、ほぼ何も打ち合わせなしで各自製作にかかりました。テーマといってもタイトルしかありません。この四文字から各自が受ける印象を写真にしたというだけです。

同じ言葉からの連想でも、三人三様、受け止め方に違いがあって、出し方にももちろん違いがあって、面白い展示になったんじゃないかと思います。

搬入終わって思ったこと・・・もしかして三人の中で、僕が一番暗いのかもしれん(笑)

とにかく、今日からです。
皆さん、いっしょに沈降しましょう!

『沈降速度』HP

  1. 2008/09/02(火) 00:56:17|
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