OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

ライカ

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3293247442/


『フォトグラフィカ』表紙デザイン変わった。前の方がよかったのに。
若木信吾特集。若木信吾ってそんなに興味なかったけど、操上和美の暗室が紹介されているのでつい買った。
うおー。かっこいい暗室~。
夢のよう。

若木信吾を佐内正史が撮っていて、その写真の中で若木信吾が短いストラップをタスキがけにして窮屈そうにライカを下げているのが妙にかっこいい。
ライカ、ほとんど使ってなくて、たまたま最近ちょっと持ち歩くようになったところだったけど、正直以前ほどこのカメラに執着はない。
3~4年前、他のカメラなんかまったく使わなかったくらいにライカを使い倒していた時期があったけど(落下させてしまい、修理に10万円払ったのも今は昔)、最近はすっかり棚の飾りになっていた。
若木信吾の写真を見て、やっぱりライカはいいなと思う。変なとこミーハーなやつ(笑)。
ライカって、似合う人と似合わない人がいて、嫌味な人と嫌味じゃない人がいて、この違いって何だろう。
ライカが似合う人になりたいような、なりたくないような。
なりたくないような、なりたいような。

・・・・・

操上和美の暗室とはほど遠い3畳の暗室で、2年前あたりのネガをベタ焼きする。
何年もベタをとっていなかったので、時間のあるときにちょっとづつ遡ってベタどりしているのです。
2年前って、だいたい月20本ペースで撮ってるなぁ。我ながら凄い。
今は半減してる。反省せよ。

  1. 2009/02/27(金) 01:44:08|
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手癖

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3295560268/

『6-motion展』のための撮影、最後の1カットを撮るためにドーキさんにコーワ・シックスを借りた。寄って撮らなきゃいけないカットだったので、ミノルタコードやマミヤでは無理。一眼のカメラが必要だったのだ(ブロニカは今、人に貸し出し中)。

以前にもこのカメラを借りたことがある。付いているコーワ80mmF2.8はとても線の細い感じの写りで、ブロニカのニッコールとはかなり性格が違うが、写りはすごく好きな感じ。写りだけで言うならば「和製ハッセル」とはブロニカではなくコーワだと思う。

少々ブロニカのニッコールの描写に飽きてきた(?)ところがあるので、良いとわかってるのなら自分でもコーワを買えばいいのだが、ひとつだけ気に入らない部分があって、なんせピントリングがすごく重い。
ネト~ッとグリスが絡みつくように重たく回る。しかも最短距離から無限遠までの(ピントリング上での)距離が長いから、とにかくピント合わせに時間がかかるのだ。
昔のカメラのピントリングってこんなものだったのかもしれないし、この重さを好もしく思う人もいるだろうけど、軽いブロニカに慣れていると、あのねっとりした感じが自分のテンポに合わない。
ブロニカも元々重かったのが、長年使用のグリス切れで今のように軽くなっているのかもしれないから、コーワだって使い倒されてピントリング・スカスカのレンズを探せばいいじゃないか、ということになるけれども。

・・・と、こんなことをホザきつつ、そんな風に考える自分に嫌気がさしたりもする。

ひとつのカメラの操作に慣れて、描写にも慣れて、こう撮る、こう写る、が見切れるようになることは、良いことでもあるが(仕事ならば確実に「良いこと」だ)、悪いことでもある。
チャラけたピアニストがフレーズの終わりについくっつけてしまう「オカズ」(装飾音)のように、意味の熟考されない絵を撮ってしまいがち。手癖、というやつだ。

自分の写真がつまらないと思ってきたらカメラを替えることだ、と何人もの先人が言う。
最近カメラやレンズに対する物慾、といって悪ければ好奇心、がほとんどなくなってしまって、手持ちの機材だけで十分だと思っていることは、さて写真を撮る者として一体どうなんだろうか。
「職人」的な部分と、一応「表現」をするのだ、という部分の折り合いが、写真ってたしかに難しいところではあるのだけれど。

と、また千本ノックの必要を感じる昨今。
『6-motion』が終わったら次に中村さんとの対決もあることだし、ちょっと自分をいじめてみようと思う。


  1. 2009/02/24(火) 13:31:30|
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暗室です

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○狭いです。3畳に全部突っ込んでます。
○引伸ばし機はラッキー90M-S。

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○四切のバットを3枚置けます。右のシンクに大四切のバットがちょうどハマるので、そこで水洗します。
○シンク、すでに錆びてる。金を出せば防蝕素材のもので出来るんだろうけど、そんなの買えないし。
○床だけは頑張って防蝕素材にしました。リノリウム。理科室の床みたいなやつ。

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○壁にD-76の現像時間表。ブローニーの裏紙に書いてあるのは定着液の交換の目安にするための現像本数メモ。書くの忘れがちですが。
○印画紙フラットニングの機械なんぞないので、ネガ入れにしている印画紙の箱を積んで薬品を重石に。

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○やっぱり暗室っていえば白衣でしょ(笑)
○間違って体が当たって電気ついたりしないように電灯スイッチにはキャビネ印画紙の箱でカバーを。

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○セーフランプはイルフォードの多階調用を天井バウンス。
○プリント、ネガを干すための突っ張り棒と針金。

・・・・・・

狭いけど、狭いだけに、冬はすぐに小さい電気ヒーターで部屋が暖まります。
ただし、夏は地獄。冷房設備ないので、首と脇にアイスノンをくくりつけて作業します。

  1. 2009/02/24(火) 00:33:49|
  2. 暗室
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なぜか

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氏家幹人『大江戸死体考・人斬り浅右衛門の時代』(平凡社新書)読了。以前読んだつもりだったが、後半三分の一は覚えがなかった。途中でやめたのかな。よく何冊か併読するから、そのまま忘れてしまったのかもしれない。

青木新門『納棺夫日記』(文春文庫)読む。映画『おくりびと』の原案になった本。『おくりびと』観てないんだけど。

なぜかこんな本ばっかり(笑)。たまたま続きました。

  1. 2009/02/23(月) 01:14:30|
  2. 読書狂
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第3回6-motion展、DMできました

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3/15(日)-3/28(土)ギャラリー☆ライムライト(大阪・帝塚山)で開催される『第3回☆6-motin展』に参加します。
DM出来ました。ご希望の方メールください。
kamaneko[at]kpb.biglobe.ne.jp
([at]を@に変えてコピペしてください)

並みいる強豪を押しのけて僕の写真が採用されているのには他意はありません。
僕が他の人より、ちょいと出しゃばりだっただけです(笑

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  1. 2009/02/18(水) 13:07:11|
  2. 展示
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パリちゃんが!

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/2602884471/

トロント在住のイラストレーターQin Lengさんが、この写真にインスパイアされて描いたそうです。
http://www.flickr.com/photos/31243677@N04/3283177982/

ははは。なんかいいね。

ちなみにコヒさんも登場(co1君の写真から)
http://www.flickr.com/photos/31243677@N04/3283177766/




  1. 2009/02/16(月) 23:57:03|
  2. 日々
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「ロバート・フランクを」撮った写真

『Coyote』の最新号はなんとロバート・フランクだ。
現在巨大な写真展が全米巡回中とか。この際東京でもいい。日本にもカモーン!

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ロバート・フランクの写真は大好きだけれど、「ロバート・フランクを」撮った写真も好き。
今回はホンマタカシがロバート・フランクを撮っている。
老けたなぁ。当たり前だけど。『The Americans』刊行50周年って、いくつなんだろうかロバート・フランク。今調べました、85歳!

今までで一番好きなのは92年の『Switch』での操上和美。
こんなポートレート撮れたら死んでもいいわ。
ゾクゾクした。

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ポートレートの魔力。
人を撮るって難しい。
難しいけど、やめられん。


  1. 2009/02/15(日) 23:37:10|
  2. 写真
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アサエモン/次!

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3266726356/

フランク・ホーヴァットのインタビュー集を読み終わった後、珍しく何も読まない日が続いた。行き帰りはiPod、というのもいいけど、それも何日も続くと落ち着かなくなってくる。
でも最近本屋に行ってないので新しい仕入れブツもなく、家の文庫棚から物色。昔読んだけど、なんかあまり覚えてなかったサン=テグジュペリの『人間の土地』(新潮文庫・堀口大学訳)を持って出る。
うーん「まっすぐ」だなぁ。堀口訳も含めて眩しいぜ(笑)
名著なんだろうけど、まっすぐすぎてちょっと疲れる。ああ、なんか今はもっと不健康なものが読みたい。

別に不健康というわけではないけれど、小池一夫/小島剛夕の『首斬り朝』がコンビニ売りの漫画シリーズで刊行中(小池書院)なので、ちょっと立ち読みしたらハマってしまって、既刊全部買ってきて読んだ。
今アメリカで人気なんだそう。人斬り浅右衛門がアメリカで人気って、なんでまた、って感じだけど。ゲイシャ・フジヤマ・アサエモンてか?

人斬り浅右衛門の話は敬愛する杉浦日向子も書いている。高橋お伝を斬首する八代目浅右衛門。
そう、刀剣御様御用(おためしごよう)山田浅右衛門(朝右衛門)は試し切りと死刑執行(斬首)のプロフェッショナルで、八代に渡って受け継がれた実在の一族なのですね。

ああ、読む本あったよ。前に一度読んだけど氏家幹人『大江戸死体考・人斬り浅右衛門の時代』(平凡社新書)。もう一回読も。明日から。

・・・・・・

まだ具体的には日時も決めてませんが、『mega』の中村浩之氏と二人展をやらないか、という話が出ています。
中村氏といえば誰もが知る(もちろん敬意を込めての)写真馬鹿。
僕もそこそこの写真馬鹿だと思っていましたが、彼に比べれば所詮小馬鹿です。スケールが違います。

突然誘われたときにはびっくりしましたが、考えれば考えるほど武者震いがしてきました。
よし、乗った!
『沈降速度』が終わってから、なんか正直気が抜けた気分だったので、いきなりデカい壁が目の前にでんと立った感じ。

というわけでマゴさん、例の話はちょっと延期ね(謎)。すみません。

  1. 2009/02/15(日) 00:47:41|
  2. 読書狂
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印画紙ってやっぱり凄い/中村浩之写真展『 mega 【R】』

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3255180883/


Gallery☆Limelight『6-motion展』のためのプリントをする。
今回は新しく撮ったものと、webで既発表のものを数点、混ぜて展示する予定。
新しい写真をプリントしていたら、webには出したけど一度もちゃんとプリントしていない以前の写真と組み合わせたくなった。

僕はこのブログやフリッカーに日々写真を載せ続けていて、たとえばフリッカーには3年ちょっとで1200余点の写真が残っている。平均したら1日1点以上の写真を、まがりなりにも「発表」しているわけで、数ヶ月に一回参加する何らかの展示で壁に掛ける写真の数よりも圧倒的に多い。

だからベタ焼きまでは作っても、実際に銀塩でプリントしたことのある写真はごく一部でしかない。僕が自分で覚えている自分の写真の大半は印画紙に焼かれたものではなく、スキャンされてデジタル変換された「画像」なのである。

今回新しく撮った写真をプリントしながら、以前フリッカーに出したあの写真を横に並べたら良くなるんじゃないだろうか、と思いついて、ネガを引っ張り出してきた。今回のものと調子を揃えて焼いてみる。
エプソンF-3200でスキャンされてフォトショップCSで「明るい暗室」処理を施された自分のよく見知ったはずの写真が、現像液の中でまったく別の顔を出してくる。
定着液に移して暗室の蛍光灯を点ける。思わず「おおっ」と声が出た。

デジタルデータであってもインクジェット出力であってもそれは自分の写真なのだけれど、印画紙に焼かれることで新たな光を帯びる。
別に何が付け加わるわけじゃない、昔はこれが当たり前だったのだが、基準線が下がったことを嘆くのじゃなく、写真の楽しみが一つ増えたのだと肯定的に解釈したい。

・・・・・・

3年前僕らがフジハラビルでの [OSAKASEVEN] を開催準備していた時期に、大阪ナダールで魚の巨大プリントを展示(『mega』)していた中村浩之さん。
その迫力と恐るべきクオリティに度肝を抜かれ、思わず、ちょうど展示の打ち合わせのために集まっていた他の [OSAKASEVEN] 出展者に「いいから今からナダール行ってきて!」と興奮気味に喋ったことを覚えています。
あの展示は本当に忘れられません。

その、中村さんの伝説の『mega』が、なんとリバイバルです!
3年前に見損ねた方々、これは絶対に見る価値アリ!

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中村浩之写真展『 mega 【R】』
2009/2/8(日) ~ 2/14(土) 12:00~19:00 11(水)は定休日
Gallery☆Limelight☆(大阪/帝塚山)

もちろん3年前に僕同様度肝を抜かれた方々も。
楽しみだなぁ。





  1. 2009/02/07(土) 20:46:37|
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イルフォードRCサテン/他

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3253640416/


キャビネ判のモノクロをプリントする必要があったのでヨドバシへ印画紙を買いに行く。
今月、写真集をたて続けに買ったのでお金がない。キャビネ判の250枚入りを買った方がはるかに得なのはわかっていても、財布と相談して大キャビネ100枚入りを選ばざるを得ない。切ない話である。

買って帰って暗室の印画紙棚に置こうとしたら、前に買った使いさしの同じ印画紙が奥から出てきた。涙。えーん。ぼくの3800えんをかえせー。ぼかすか。
無理にカワイコぶってみても金は返って来ない。余計に切ない。
(まぁ別に今後使えばいいんだから、無駄なものを買ったわけではないのだが)

イルフォードのRCサテン。RCペーパーの中では一番好きな印画紙だ。
以前イルフォードと中外のゴタゴタのとき、もうこれが手に入らなくなるのではないかと本気で心配したが、なんとかしばらく大丈夫そう。
しかしRCペーパーって、ほんとに楽ですね。
非硬膜の定着液を使えば水洗は数分でオッケーだし。ほんと、天ぷらでも揚げるかのようにホイホイとプリントが進む。

プリントしたあと、フリッカーにアップするために同じネガをスキャンする。
印画紙でやった濃度調整を、フォトショップ上でもう一回再現する。
以前は暗室でやるよりフォトショップの方が簡単だと思っていたが、同じ写真を続けて調整してみたら、プリントに合わせようとしてもどうしても合わない。別物なんだから当たり前なんだけど。
サテンのマットな質感にとらわれすぎていたのかもしれない。フォトショップは質感までは表現できないからなぁ。
(↑上の写真は、それでも一応がんばってみた結果)

・・・・・・

フランク・ホーヴァット『写真の真実』(トレヴィル)再読。
クーデルカ、サラ・ムーン、ジャンルー・シーフ、ヘルムート・ニュートン、ドアノー、濱谷浩、ウィトキン等、14人の写真家へのインタヴュー集。
再読、といいつつ、実は前に読んだときにはクーデルカとサラ・ムーンの章しか読んでなかった。
ジャンルー・シーフの章が面白かった。あまり真面目に彼の写真見たことなかったけど、食わず嫌いはいけませんね。

ジャンルー・シーフの言葉より引用。

「僕は完全に表面的だ。自分でも承知している。でも、こうした浅薄さは非常に真摯なものであり得るし、物事の深刻さに対抗する手段になり得る、羞恥心の一形態である、と信じているよ。」

「根本的なことはモデルに対して一つの視点を持つことだよ。悪いポートレイトとは人が判断を下さない人物の写真だ。ポートレイトは、いずれにしても、一つの判断なんだ。」

「この瞬間があった、この瞬間は貴重であった、この瞬間はこの映像を撮った僕によって貴重なものとして感じられた。我々が言いたいのはこのことなんだ。」

当たり前っちゃ当たり前のことを言ってるのかもしれないが、なんか言い回しが素敵(翻訳ですが 笑)。

・・・・・・

ナダール・オーナー林和美氏の『写真生活手帖』(ピエ・ブックス)読む。
ナダール周辺のおなじみの方々の写真が満載。楽しい。
ていうか、林さん、僕も誘ってよ(笑)



  1. 2009/02/05(木) 20:00:23|
  2. 暗室
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『でっかいことはいいことだ』展、終了致しました

ギャラリー・マゴット『でっかいことはいいことだ』展、終了致しました。
ご来場下さった方々、ありがとうございました。
フニクさんにも久しぶりに会えたし。楽しゅうございました。
68cm×84cmにプリントされた石橋恵の顔。

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3243640575/
[Pentax67, 105/2.4, tri-x]

  1. 2009/02/02(月) 00:53:45|
  2. 展示
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