OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

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あと1週間

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3866954143/


完璧にコントロールされた音の粒だちの隙間から漏れ出すグールドのうめき声のように、抑制された中から「思わず」あふれ出す叙情、というものに憧れる。
そう、憧れる。
憧れる、ということは、それができていないということだ。
抑制どころかダダ漏れ。自分は自分が思う以上に、手垢のついた意味で「叙情」的だ。

制御できないなら、どうせ漏れてしまうのならば、漏れ出た叙情でしか語れないものもあるかもしれないと考える。浅いピントを儚く使う。暗部のトーンで切なさを語る。高い彩度で情感を煽る。
そういうふうに、使い古された技法を避けない。使い尽くされた常套句で、しかしできるなら新しい叙情を探りたい。
今回はそういう写真を撮りました。

あと1週間で始まります。カマウチヒデキ+中村浩之写真展『叙情寫眞』。
プリントももうすぐ終わります。あとは仕上げ。頑張ろう。

『叙情寫眞』





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  1. 2009/08/30(日) 00:47:44|
  2. 展示
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ウサギと毒ガス

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3862230760/


大久野島(広島県)に行ってきました。

昔、ナダール書林から出ていた『うさぎじま』(松本典子)という小さな写真集を気まぐれで買ったのが大久野島を知ったきっかけ。
旧日本軍の毒ガス兵器製造施設が古くから置かれ、軍事機密のため地図上から消されたりもした小さな島が、今は全島休暇村観光島となって300匹のウサギが放し飼いされている。
元々は毒物による土壌の汚染具合を調べるためにウサギが放されていた。炭坑のカナリアみたいなものである。
その生き残りが繁殖したのだという風に言われるが、全島解毒処置のためにカルキが撒かれたりしたため、毒ガス施設解体前のウサギが残っているはずはなく、その噂はどうやら間違いらしい(by ウィキペディア)。
むしろ戦後に土壌が浄化されたかどうか調べるために、もう一度ウサギを放したのではないか。

それはさておき、本当にウサギだらけの島。僕のように特にウサギに愛着のない人間でも思わず頬が弛む。餌付けされているとはいえ半野生のウサギがワラワラと気ままな感じで過ごしているさまが、とっても愉快である。
そのかわいいウサギたちと対照をなす毒ガス製造施設の跡と資料館。
毒ガス資料館は、展示スペースは大した規模ではないが映像資料等も充実していて、訪ねる価値あり。もうちょっとまともなパンフレットというか、有料でいいから資料集を刊行するべきだと思う。

仕事忙しくて1泊2日しか休みとれなかったけど、絶対来年も行こう。2泊はしないとなぁ、やっぱり。

  1. 2009/08/27(木) 23:59:36|
  2. 日々
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あいかわらず謎は謎

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3836469973/

ギャラリー・マゴットで寺田さんが黒い見慣れないコンパクトデジカメにでかいレンズを付けて持っていた。なんすかそれ、と見せてもらったら、オリンパス・ペンEP-1が黒い製本テープでグルグル巻きにされていた(笑)。どうせもうちょっと待ったら黒いEP-1出るんじゃないの? オリンパスでEP-1のデザインを担当した人、寺田さんのEP-1見たら泣くだろな。
記念に撮らせて、と持ってたニコンF2で撮ったけど、現像してないからお見せできません。デジカメの即応性に慣れてしまうと、こういう用途では銀塩ってほんとに役立たずだと感じる。慣れるって恐ろしい。

・・・・・・

ナダールの『ポートレート展』。今回で3回目? 第1回と第2回には僕も出展してました。
1回目のポートレート展でご一緒した名幸芳進さんの写真集『夢見る遺伝子』(新風舎)が急に見たくなり、帰ってから本棚を探す。見つかった。
名幸さんの家族の写真集。うまく言葉で説明できないんだけど、家族を撮った写真として、フリードランダーの『ファミリー』、小檜山さんの『二月のうち』と並ぶ名作だと思います。なんてことのない家族の日常を写しただけなのに、なんで見てて切なくなるんだろうか。年に何度か思い出して見たくなる写真集(新風舎があんなことで倒産してしまったのでもう手に入らないのかなぁ)。

ポートレートって何だろうか、なんて考える。
今日見たギャラリー・マゴットの『白黒ショー』でも、agehaさんの撮った女性の写真でグッとくるのが一つあったけど、誰かが誰かを撮った写真に、外部の鑑賞者がグッとくる仕組みって、何なんでしょうね。
ナダールで以前お会いしたKさんは、ポートレートって何? との質問に「撮られたいと思っている人を撮りたいと思って撮ること」と言ってた。なるほどシンプルだけど説得力のある答えだ。でもその二人の関係に、鑑賞者が「グッとくる」仕組みがわからない。
中村浩之さんは写真って撮影者と被写体と鑑賞者の間でとり交わされる言葉(=ことのは=コトの端)のようなものだと言ってた。Kさんの説明には撮影者と被写体の関係しか出てこないけど、中村さんのように鑑賞者を絡めた関係の仕組みを考えると、答えはとてもややこしくなる。きっとシンプルな答えなんかないんだろうけど。

ちなみに、今日ナダールのポートレート展で見た橋本大和氏の3点は、友人の家で撮った、その友人がいつもよく着ている印象の深い服がハンガーにかかっている写真(笑)。また小難しいことしてますね、と説明を求めると「僕にとったらこの服は、いつも友人が着てるから、その友人をイメージするすごいシンボリックなものなんですけど、他人にはそんなのわかりませんよね。写真を見る人はそれをどう感じるのかなぁと思って」。
中村さんのいう「ことのはの取り交わし」を意図的に一回線だけ遮断してる、ってことね。
またそんな、謎だけ積んどくようなことしちゃって。と、遮断されたことを面白がる自分もいて、ますます謎が増える感じなのです。


[追記]
おっ、名幸さんの写真集、まだ新品で入手可能ですね。→amazon
しかし、中古の¥43.-てどういうこと??? 失礼な値段つけるんじゃないっ!(プンスカ)





  1. 2009/08/21(金) 00:59:12|
  2. 写真
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林和美氏の新著/他

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3830473968/

ナダール・オーナー林和美氏の新著『写真生活手帖・実践編 大切な思い出の残し方』(PIE BOOKS)が徐々に書店に並び始めました。
前著『写真生活手帖ー素敵な世界の切り取り方』が出たときに、ナダール出展常連作家さんたちの写真が多数掲載されていたので、このブログに冗談で(冗談で、ですよ、念のため)「林さん、僕も誘ってよ」と書いたら どなたか注進して下さったらしく(焦)、続編の今回の本に数点採用して下さいました。うう、なんか無理強いしたみたいで気が咎める。すみません。
僕の写真が載っているから、ではなく、良い本だから、みんな買って下さい。


・・・・・・

2年8ヶ月ヒナコを撮り続けてきたキスデジ用レンズ・シグマ18-50/2.8が、とうとうズームリングが動かなくなってしまったので修理出し。ヨドバシに持ち込む。
写りは素晴らしいけれど、やっぱりこのへんの華奢さがシグマなのかなぁ。修理に1万円ちょっとかかるとのこと。キッツイわ。

岡本綺堂にハマりまくりの昨今、ヨドバシの帰りに梅田かっぱ横丁の古本街で『半七捕物帳』の揃いがないか探す。そう簡単には見つからないなぁ、やっぱり。
地元塚口の、いつも行くM古書店にも寄ってみたら、なんと9月末で閉店しますとの張り紙が! ショック! かなり品揃えの好きな店だったのに。
半七はなかったけど、第一書房版の『小泉八雲全集』が揃7000円で出てた。閉店の餞別(?)に買うべきか。しかし第一書房版って相当古いんよね。平井呈一よりさらに古い訳に価値があるか。あと1ヶ月ちょっと悩もう。

・・・・・・

忌野清志郎『ロックで独立する方法』(太田出版)読了。
岡本綺堂『岡本綺堂怪談選集』(小学館文庫)読了。


  1. 2009/08/18(火) 01:02:46|
  2. 読書狂
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岡本綺堂!

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岡本綺堂、面白すぎ!
相方おすすめの『岡本綺堂怪談選集』、まだ途中だけどベラボーに面白いので、帰りにジュンクで「ちくま日本文学」の『岡本綺堂』を買って帰る。『岡本綺堂怪談選集』には入っていない怪談が数本と、『半七』の傑作選みたいなのが入ってる。
『半七』は未体験だけれど、このオムニバスで気に入ったら古本屋に一気注文してしまうかも。

で、調べていたら、光文社文庫で岡本綺堂の怪談集が4冊も出ていることを発見。いけいけドンドンで全冊セブンアンドワイに発注。代金は相方にたかっちゃえ(笑)。

面白すぎ、なんて書いただけじゃ何の面白さも伝わらないだろうが、この人、生年でいえば夏目漱石あたりと同時代の人(綺堂の方が長生きだが)なのに、文章が思いっきり現代的。文章に経年のカビというものをまったく纏っていない。夏目漱石でもけっこう古びてしまった表現が再々出てくるのに、最初この綺堂の怪談集を読んだときは現代の編者がリライトしてるのかと思ったくらい。
日本語の進化の道筋の、主幹部があって、枝別れて先細っていく流れもあって、たとえば泉鏡花の「美文」なんかはとっくに細枝の先が絶えて滅んでしまったけれど、岡本綺堂の文章は、70年前に死んだ人なのにまだ主幹部分にとどまっている。というか、岡本綺堂が日本語進化の舵をとったのかも、なんて思ってしまうほど。
新聞記者としてスタートした人だからなのか、簡潔、明晰、リズムも気持ちがいい。


  1. 2009/08/16(日) 00:12:44|
  2. 読書狂
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ガリガリ君Tシャツ

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当たっちゃったよブリアン。







↑(c)野田秀樹 (誰も知らんか・・・)




まぁ、それはどうでもいいとして。
当たりにくいという噂のガリT、あっさり当たっちゃいました。
チョコリッチが今年は進化してチョコチップ追加されてます。名作です。




  1. 2009/08/14(金) 23:23:37|
  2. 日々
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演出写真こーかい劇場

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明日(日付としてはもう今日)までなので今頃宣伝してもアレなんですが、京都二条柳馬場、Cafe Bibliotic Hello! 内「ハロー画廊」にて、小檜山貴裕写真展『演出写真こーかい劇場』開催中です。
http://cafe-hello.jp/

見に行ってきました。小檜山氏にも久しぶりに会えました。

お馴染み演出小檜山劇場の大判プリントがところ狭しと。
オーサカセブンに出ていたスイカ夫婦や、いつかmizucaで見た車中のインスタント・カップル、不朽の名作階段落ちに図書館の恋人等(すみません、適当なタイトルで呼んでます。彼がつけた正式なタイトルではありません)、何度見ても良いのだなぁ。
コヒさん、この演出写真で1冊、こないだの家族写真シリーズで1冊、ぜひ写真集を出版してください。誰か、そこのお金持ち、どーんとスポンサーになっちゃえよ! 金は有効に使おうぜ。(あ、ついでに僕のも1冊出版してくれると嬉しい。)

ああ、いい時間だった。

[8/15 追記]
16日(日)まで延長になりました。この土日、京都方面に出かけられる方はぜひに。






  1. 2009/08/14(金) 01:31:42|
  2. 写真
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書き殴り。

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3807627953/

■昔から持ってて、それなりに聴き込んでいるつもりだったヴェルヴェッツの『Another View』。以前は何とも思わなかったインストの曲「Ride Into The Sun 」が、最近突然好きになって、気がつけばしょっちゅう頭の中を回っている。■ふちがみとふなとのアルバムの中では一番聴く頻度が低かった『博学と無学』(ふちがみとふなとカルテット名義)。でもこれまた最近「こんなかっこいいアルバムだったっけ!?」と、今頃凄さに気がついた。むむむ。こんな名盤だったとは。■どんな名曲・名盤でも、初めてそれに接したときの気分によって何とも思わず聴き流したり、つまらないと思ったり。今までもそうして気づかずに棚に追いやってるCDとかありそうだなぁ。曲の価値が変わるわけではなく、自分が追いつくかどうかの話なのか。■と、なんだか思わせぶりな書き出しのくせに、全然違う話を書くのだが、中村浩之さんとの二人展『叙情寫眞』のための本番プリントを少しずつ始めている。今回は35mmカラーネガで撮って、スキャンして顔料インクジェットでプリントをする。「カンテマガジン展」(2006年11月)以来、3年ぶりのやり方。ずっとモノクロだったけど今回はカラー。中村さんとの展示の話が決まるちょっと前から、なぜか頭の中がカラー・モードで、モノクロをまったく撮らなくなっていた。実は「カンテマガジン展」でのカラー展示が、僕自身はすごく気に入っていて(あまり反響は無かったけど <苦笑)、もう一回ネガカラー→スキャン→インクジェット・プリントで何かやりたいと思っていたのだった。回転の速いデジタル機器の世界で、もう考古学的遺物と思われていそうな機種(スキャナはエプソンF-3200、プリンターは同じくエプソンのPM-4000PX)を使ってのプリントだけど、この組み合わせが僕は大好きで、当面はPX-5000系に乗り換えるつもりはない(金がないからという理由だけじゃなくて)。半切プリント1枚に40分かかるというのは今では信じられないスペックだが、なんかね。好きなんですよ4000PX。粒子感とか。それと、今回は長年(旧コニカミノルタ、さらに以前のコニカの時代から)お世話になったDNPカラーネガが生産中止になり、使えるのも今回の展示が最後になる。だから「ありがとうセンチュリア400」という私的な意味合いもある。■野呂邦暢『丘の火』(文藝春秋)読了。彼の最後の小説。『諫早菖蒲日記』や『落城記』といった彼の代表作に比べれば、小説としての完成度は数段落ちる感じだけど、前に『戦争文学試論』を読んでいたので、彼のやりたかったことはわかります。やっぱりもう少し長生きして、戦争をテーマにしたジャンルももっと熟成させて書き広げてほしかったなぁと。言っても仕方ないことだけれども。■相方が夢中になって夜中まで読み耽っていたからよっぽど面白いんだろう。次何を読むか予定を立ててなかったので相方にその本を借りる。『岡本綺堂怪談選集』(小学館文庫)。渋いなぁ。明日から読もう。やっぱりお盆は怪談だよね。■なんか結局落書きみたいに脈絡ないままですみません。



  1. 2009/08/12(水) 00:28:49|
  2. 日々
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撮られてみたかった

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もう7~8年前になるが、フジフイルムからファインピクスS1プロというニコンFマウントのデジタル一眼レフが出て、僕らの仕事(営業写真館)にもじわじわとデジタル化の小波が寄せ始めた、そんな頃に業界の勉強会に参加したことがあった。

沖縄でスタジオを経営するY氏は早くからデジタルカメラを導入した一人。僕らが証明写真あたりから恐る恐るS1プロを使い始めた頃には、もうスタジオのカラー商品全メニューをデジタル化してしまう勢いで先頭を走っていた。
「沖縄から現像ラボがどんどん撤退しちゃって、福岡に郵送で送らなくちゃいけなくなった。そういう地方の不便さが逆に引き金になって、自家処理できる銀塩モノクロと、デジタルでカラー、ていう極端に走ることが出来たんですよ」
しかし、僕ら参加者は(デジタルカメラの勉強会に来ているくせに)Y氏の持参したモノクロの家族写真に目が釘付けになった。もちろんほんの7~8年前の話だから、普通はもうモノクロをやってる写真館なんてなかったのだが、「暗室作業が好きなもんでね」というY氏のスタジオは、壁面の見本写真の半分がモノクロで、実際の売り上げもちゃんと半分モノクロ商品で立てているのだという。

そのモノクロの家族写真が、凄かったのだ。あんなプリント見たことがない。一緒に勉強会に参加したうちの社長と並んでY氏のプリントを見たのだが、ほぼ同時にため息をつき、ほぼ同時に同じようなセリフがこぼれた。
「どないして焼くんや、こんなプリント・・・」
「どうやって焼いてるんでしょう、これ・・・」

若い父母が、赤ん坊を両側から支えてこっちを見て笑っている、という、よくある構図の家族写真である。が、そのプリント技術が、尋常じゃないくらいに素晴らしいのだ。赤ん坊の肌の質感なんかが二次元の(しかも色のない)ものにはどうしても見えなくて、つい指を赤ん坊の頬へ伸ばしてしまう。そこに本物の赤ん坊がいるとしか思えないくらいに見事にリアルな立体感。もう一度言うが、プリントはモノクロだ。でも、そこには本物の赤ん坊がいるように見えてしまう!

口をあんぐり開けているだけではラチがあかないので、とりあえずY氏をつかまえて質問する。これは一体何の魔法なのか?
「撮影は4×5(シノゴ)です。自分で手現像してます。プリントは、1号と4号のフィルターを使って多重露光します。先に1号フィルターを入れて、あとから追加で4号で露光するんです」

多階調印画紙に違った号数のフィルターで多重露光する、という手法はそのときに初めて知ったのだが、知らなかったとはいえ、聞いてしまえば納得の出来るワザである。基本は1号で柔らかい調子を出す上に、エッジ部分に4号でコントラストを乗せていく。なるほど。理屈ではわかる。
しかし、そんな理屈を真似しても、絶対にこんなプリントは一朝一夕には焼けない。怖いくらいの技術。唸るしかなかった。

・・・・・・

7年ぶりにそのY氏にお会いした。真っ先に聞きたかったのは、今でもモノクロ商品は健在なのかということだった。しかし答えは
「ああ、もう4~5年前にやめましたよ。暗室も潰してしまいました。道具も全部、スタッフの女の子が欲しいって言うからあげちゃった。もうね、忙しくなっちゃったから無理ですよ。好きだったんだけどね」

モノクロプリントの天才は、同時にいち早くデジタルカメラを導入する有能な経営者でもあり、デジタル商品化の先頭を切ってしまったばかりに、もう止まれなくなってしまっていた。あれから数年後に新しい店舗が増え、モノクロを焼く時間はなくなってしまったのだ。
「僕のモノクロ商品の最大の欠点は、僕にしか焼けないってこと。後継者が育たないってこと。誰も教えてくれなんて言ってこないよ。モノクロなんか若い人は興味ないもんね。いつまでやってられるかなぁ」
と7年前にすでに予言していたY氏。ああ、僕が沖縄に住んでいたら弟子になったのに・・・。
あの技術が誰にも継承されないで消えるのか!

営業写真館に勤めているくせに、自分がそういう写真に撮られたいという欲求は僕には皆無なのだが、ただ、Y氏になら撮られてみたかったと思う。
あの凄いプリントの中の登場人物になってみたかった。


  1. 2009/08/08(土) 01:54:34|
  2. 写真
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百円本を漁る

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西宮北口の某古書店は、小さいけどなかなかツボをついた品揃えで、なんと言っても100円コーナーの充実度は某Bオフとは段違い。
写真は今日の収穫。相方と一緒に8冊。4冊買うと350円になるので多少無理に選んだ感があるけれど。
そう、8冊で700円。見えないでしょ?

ここ20年ちかく読んでないと思うけれど、昔は井上靖がけっこう好きだった。『蒼き狼』、ハードカバーで持ってたはずなのに家に見あたらなかったので買う。これは内容よりも文体の律動だけを味わうべき小説(太宰の「走れメロス」みたいなもん)。中公文庫の『元朝秘史』の訳文と酷似しているのが多少気にはなったが、まぁ、それはさておき読んで気持ちのいい小説だったと記憶。もう一回読んでみよう。
(あ、ちなみに反町隆史で映画やってたのは森村誠一原作で、この井上靖のじゃないですから、念のため。)

笑えるのが、相方の買ったコリン・ウィルソン。なんで下巻だけ?
「事典みたいな本やから下巻からでも別にいいやん。100円やし。次どこかで運良く上巻見つけたら買ったらええねん」
僕にはできない、そんな買い方(笑)。いくら100円以下とはいえ・・・。ある意味尊敬。

この古書店の好きなところは、とにかく店主のおばさんが、いつ行っても店番しながらかなり真剣に本を読んでいるというところ。
本好きの店から買うのは、やっぱり某Bオフで買うよりも数段気持ちがいい。

・・・・・・

そろそろ大阪・神戸周辺の写真ギャラリーに『叙情寫眞』のDMが出回っている頃です。みなさんお出かけの際はぜひに。

  1. 2009/08/06(木) 23:18:30|
  2. 読書狂
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『叙情寫眞』DMできました

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カマウチヒデキ+中村浩之二人展『叙情寫眞』(9.6[sun]-9.12[sat] at Gallry☆Limelight)
DMできました。
カマウチ版と中村版の2種あります。

徐々に大阪市内の写真ギャラリー等に配布していきますのでよろしくお願いいたします。
直接郵送ご希望の方はカマウチ宛メールください。
kamaneko[at]kpb.biglobe.ne.jp
  1. 2009/08/05(水) 00:16:42|
  2. 展示
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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/3778196056/

フリッカーに、今まで撮った「足」の写真を集めたセットを作りました。
スライドショーでどうぞ。

PCの関係でスライドショーで見ることが出来ない方はこちら

老若男女・自他問わず、足が好きったら足が好き。
  






  1. 2009/08/02(日) 00:26:37|
  2. 写真
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