OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

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淀どの日記

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一年くらい前だったか、家の近所の映画館に『茶々』という映画がかかっていて、和央ようかという(元?)タカラヅカの女優が茶々(秀吉の側室・淀殿)の役を演り、ちょっと笑ってしまったことには甲冑を着て馬に乗って戦場に出ていたりする・・・というのを映画館の前のモニターに流れる予告編映像で見た。
和央ようかという人がヅカ・ファンにどれだけの人気があるのかは知らないが、ようかファンに対するサービスシーンとはいえ、騎馬・甲冑で戦場を駆ける淀殿というのはなかなかシュールな映像であった。どうせなら家康の本陣に単騎斬り込んであわや、というところまで行って欲しかったものである(って、まさかやってたりしてね。本編観てないので知らない。笑)

予告編に流れるテロップに、制作費が10億だとか、そのうち衣装費に1億だとか書いてあって、商売に疎い僕ですらこんな映画で10億円回収できるんだろうかと不安になった。大ヒットしたという話も聞かないし、おそらくコケて赤字を出していることだろう。それとも天下のタカラヅカ、ファンの力で10億くらいどんと来いなのだろうか。

観てない映画をケナすのも何だからこれ以上憶測でものを言わないようにするが、この映画が良かろうが悪かろうが、この映画の原作である井上靖『淀どの日記』はいい小説である。まさかあの映画の原作が井上靖だとは思ってなかったが(提供されたのは「大筋」だけ 笑)。
井上靖の小説って、必ず一カ所、すこぶる映像的な描写で奔流のように見せ場を作るワザがあって、たとえば『風濤』の、淡々と叙事的に進む本文から各章末に一気にスペクタクルに雪崩れ込むところとか派手でかっこいいなぁと思うのだけれど、この『淀どの日記』も秀吉の死の直前、醍醐の花見のシーンでそれがある。うまい。地味な風貌なのに(大きなお世話)こんなケレン味(言葉が悪いか)を操れる器用な作家だったんだなぁ。ほんとうにうまいと思う。下手な映画が太刀打ちできるはずがないのだ。

大昔(高校時代?)に読んだので記憶は定かでないが司馬遼太郎『城塞』では豊臣秀頼は凡庸なボンボン的に描かれていたような気がする。が、ここではけっこう立派な青年武将として登場するのも妙に新鮮。実際に190cmくらいある堂々たる体躯の人だったらしい。小柄だった秀吉の実子ではないという説も囁かれるが、実際のところはわからない。

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  1. 2009/11/29(日) 07:45:10|
  2. 読書狂
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展示予定3つ

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勢いでグループ展参加をたて続けに決めてしまいました。

■2009年12月22日-2010年1月10日『GRD』(ギャラリー・マゴット
■2010年1月10日-1月23日『ONE MORE LIMELIGHT展』(ギャラリー・ライムライト
■2010年2月16日-2月21日『肖像写真』(ギャラリー・マゴット

『GRD』と『ONE MORE LIMELIGHT』なんか日程カブってるし。搬入搬出どうする気だカマウチ(成人式前の忙しい時期に)。それ以前に、貧乏でぴーぴー言ってるのに、準備大丈夫か?

とりあえず、このクソ忙しい時期、仕事以外に何かやらないと逆に死にそうになるのです。



  1. 2009/11/28(土) 00:59:53|
  2. 展示
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11月22日

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■腰を慮って鞄をリュックにかえたのに、「けっこう重いカメラを平気で運べる」という点に利便を見いだしている。「ブロニカにマミヤ6も一緒に持って行けるなぁ」なんて言ってていいのか。腰が大事、とか言ってたのは誰だ。■ロクロク画面が最近嫌い、なんて言ってた前言もあっさり撤回する。あるきっかけで自分の昔の写真(『ブロニカ日和』)を見直したのである。5年前に撮った写真で、一見カラーの明るい写真だが、そのときの僕はというと、決して明るい心持ちで暮らしていた時期ではない。「狭く閉じた独りよがりな幸福論」と、自分でも書いているが、なんか無理してる感じが今見ても自分でむずかゆく心身を掻き、当時のことを昨日のように思い出した。写真って凄いなぁと思う。あんなことやこんなことが、それらを直接撮ったわけではない写真から、急に鮮烈に立ち上がってくる。自分で言ったら誤解を招くが、これは良い写真だと思う。誰にも同意は求めないが。■今は、あんなのは撮れない。撮れないけど、今から5年後のために写真を撮ってみるのもいいかもしれない。■全然話は飛ぶが、うちの相方は月のはじめに安売りチケット屋で5000円の図書カードを割引で買い、ひと月このカード以内、と決めて本を買うのだそうな。そんなことしてるの初めて聞いたが。で、新型インフルエンザが怖くてこのひと月外出を自粛したのであまり大きな書店に行ってない。だから半分くらい余っている、なので来月はキャリーオーバーで贅沢に本が買える、と喜んでいた。う~ん、いい考えだなぁ。僕もやろうかな。■しかし、ブックオフの袋に入った本もよく机に積んであるが・・・あれらは図書券で買えないから、カウント外なんだろうな。僕も古書ネットやセブン&ワイに頼ることが多いから、あまり意味がないかもしれない。■井上靖『淀どの日記』を読んでいる。■仕事は相変わらず忙しい。


  1. 2009/11/22(日) 01:08:07|
  2. 写真
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Lowepro

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ずっと一澤帆布やA&Aのショルダーのカメラバッグを使ってきたのだけれど、もっと容量の大きいものが欲しいという欲求と裏腹に、最近、腰痛と首痛が酷くなってきて、先日まったく右肩が動かないという深刻な事態(今は治ってるけど)を迎えてから、ちょっと鞄を考え直さなきゃいけないと思うようになった。
写真がどうだ何だと偉そうに言ったところで、カメラを運べて、そして歩いてナンボである。カマウチヒデキ42歳、そろそろ本気で自分の足腰を心配すべき歳だ。

本当はA&Aのガーデンバッグ・タイプの一番大きいやつが欲しかったんだけどなぁ。あれ、外ポケットも大きいし多いし、すごく使い良さそうな上にデザインもカッコイイ。
とにかく、カメラバッグ製造各社に考えてもらいたいのは、カメラさえ入ればカメラバッグというわけではない、ということである。頭痛持ちの僕は頭痛薬は手放せないし、肩の痛み止めや湿布も持ち歩くこともある。弁当箱も入れなきゃいけないし、爪をよく割ってしまうので爪切りも必須だ。本をもうすぐ読み終わりそうなときは次に読む本も一緒に2冊入れなきゃいけない。何かあるといけないので小型万能ドライバーセットまで入ってる。今はなくしてしまって替わりを買ってないのだが以前はソーイングセットまで入れていた。あと、大阪・神戸の小さい地図も必要。もちろん筆記具と、本に飽きたとき用のiPodも。
つまり、収納場所は多ければ多いほどいいのである。
僕は実際は一眼レフ複数台に交換レンズ数本、なんて持ち運びはしないので(いつも50mm付き銀塩カメラ1台とGRデジタルだけ)、カメラを収納するクッション部分は別に大きくなくていいのだけれど、他の収納物を入れる場所を確保したいわけである。そういう観点からすれば、あのポケットだらけのA&Aのガーデン特大は魅力なのだった。3万円するのでおいそれと手は出なかったのだが。

しかしそんなことも言ってられなくなった。この腰・肩・首を考えたら、とにかくバッグをリュックに替えるべきである。一刻も早く。
(あ、言い忘れたが、僕のいう「カメラバッグ」とは、イコール日常に使う鞄である。わざわざ特別な準備をして撮影に出かける、というスタイルではないので、「日々使う、カメラも入る鞄」のことを言っているのである。)
本当はカメラバッグっぽいカメラバッグは嫌いなので(だから一澤帆布やA&Aを使っていたのだ)、「カメラバッグ」屋が作っているような鞄は持ちたくないのだけれど、普通の鞄メーカーが作ったリュックだとカメラが底に沈んで使い勝手が悪いので、背面からカメラを取り出せるカメラバッグ屋のものを選ばざるをえない。
カメラバッグ屋のリュックって、なんであんなデザインのもんしかないんやろ、っていう文句は、この際封殺である。デザインより腰!

と、ヨドバシのバッグコーナーであれこれ悩んで、ロープロの、カメラとノートパソコンが入るCompuDaypackという製品に決定。ノートパソコンなんて持ってないけど、そこに本が何冊も入れられるし、『ビッグ・イシュー』みたいなペラペラの雑誌を買ったときでも傷めずに持ち運べるところがポイント高し。なにより、カメラを入れるクッション部の上に、かなり大きい何でも入れられるスペースがあるのが決定打。中をうまく仕切れば使い勝手は悪くないはず。特価10200円。
これに決まりかな、とあれこれ背負ったり開けたりしていると、ばったり兒嶌さんと勝山さんに遭遇。
「カマウチさんといえば一澤帆布なのに、とうとうリュックですか」
「ええ、なんか敗北感を感じますが、腰痛には勝てません」

そう、らしいとからしくないとか、そんなことはもういい。腰。腰が大事だ。
そして、腰痛に負けずに、これからも撮るのだ。おー!




  1. 2009/11/19(木) 01:03:13|
  2. カメラ
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陰謀だっ! (手入れが悪いだけだろ)

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/4109421008/

ライカは最近フィルム前半部分のコマ間がダダ開きになってしまう(10コマ過ぎるあたりから普通に戻るのがこれまた奇妙)。
F2で最近撮ったフィルムの前半に謎の光線引きが(上の写真)。なんかやらかしたっけ? 覚えがない。
F4は、まれにだが、急に電池がドロップして操作を受け付けなくなり、良い場面を見事に撮り逃したあとで、何事もなかったかのように復帰する。
マミヤ6に久々にフィルムを入れたが、電池の接触が悪くなったのか、露出計もシャッターも動かないことがたまにある。

みんな寄ってたかって、僕をデジタルに移行させようって腹だなっ。
みんなマルっとお見通しだっ。
その手には乗らないぞっ。
ていうか乗れないぞっ。
そんな金ないぞっ。
書いてて空しいぞっ。

手持ちのカメラを使い潰す心意気で、余命いくばくの銀塩爺を看取ります。
アゲハさんがF-501なら2~3000円で売ってるよ、って言ってたし(苦笑)。

  1. 2009/11/17(火) 00:57:07|
  2. カメラ
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メモ

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/4103313022/

「音楽は好きだった。だが教室では、絶対に歌わなかった。かたくなに口をつぐんだまますわっていると、どんなに自分が音楽を愛しているか、よけいに身にしみてきて泣きたくなってくる。次第に耐えられなくなり、わたしは立ち上がる。そして音楽を止めさせようと、騒いだり暴れたりしてしまう。」
(ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』新潮文庫/140頁)



  1. 2009/11/15(日) 00:37:23|
  2. 読書狂
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鎌鼬/テツアーノ/戸川純

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■細江英公『鎌鼬』(青幻舎)届く。なんと未発表作追加。見応えあり。今まで撮影の舞台裏とか全然知らなかったけれど、土方巽の郷里の村で突然ゲリラ的に撮影を始めたんだそうだ。赤ん坊抱えて走る土方の写真があるが、あれ、本当に攫って走ったんだろうな・・・。■ギャラリー・アビィで大崎テツアーノ個展『謝写酌軸』。11/10(火)-15(日)。写真の神がテツアーノさんの肩に降りてきた、降りてきまくった記録。笑いもし、ゾクゾクもする。軽くて、凄い。凄味のある軽さ。何だろうか。いやほんと。ちょっと腹立つくらいに面白い。■ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(新潮文庫)読む。■思い出したように、最近戸川純が好き。『玉姫様』『改造への躍動』『極東慰安唱歌』『昭和享年』等聴きまくり。■仕事多忙。バテ気味。いや、「気味」どころじゃない。バテてる。





  1. 2009/11/12(木) 02:15:34|
  2. 日々
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自分で好きな写真なんです

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中津カンテGで神原博之with Friendsの『カンテ・マガジン展vol.5 写真展2009』開催中。あいかわらずガチャガチャと楽しい写真展です。Junichi君のお母さん(Naomiさん)の鋭角な切り取り方がかっこいい。五十嵐さんの息子写真も、なんかいい。

三年前の展示には僕も参加しました。今回僕が誘われなかったのは、最近の僕の写真がどんどん暗く、淀んだ方向へ進んでいるからだと思いますが(神原さんはポップな写真が好きなのだ。最近のカマウチはちょっと「方向が違う」。ちょっとどころかかなり違うと僕も思う 笑)、逆に言うと、三年前には暗いなら暗いなりにああいうポップな場所に自然に加われるだけの度量が僕の写真にあったということ。
思い返しても、あの『カンテ・マガジン展2006』に出していた写真は、我ながらいいと思う。今見返しても、すごくいいと思う。
http://www.flickr.com/photos/kamauchi/sets/72157603380974364/show/
http://www.flickr.com/photos/kamauchi/sets/72157603380974364/

すごくいいとわかっちゃいるが、もう同じことが出来ない。
いろんなものを、「撮れなくなる」ために、写真って撮り続けられるのかもしれない、とか思っちゃう。
でも撮る。その「でも」が大事。たぶん。

・・・・・

角田光代『太陽と毒ぐも』(文春文庫)読了。うまい。前の『トリップ』より格段いい。極端な欠落を抱えた恋人を持つ人が、相手の欠落に悲鳴を上げ、別れるの別れないのとすったもんだがあって、気がつけばその欠落が自分に返ってくる、という、まぁ、まとめてしまえば身も蓋もないような類話がこれでもかと続く短編集。
なんだかんだ言ってハマってるやん角田光代(笑



  1. 2009/11/02(月) 01:43:42|
  2. 写真
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