OK,Darling. But What is Photograph?

だから写真って何なのよ/カマウチヒデキ

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恐怖であったもの

101123mushi.jpg

僕はゴキブリなんかでも別に苦手ではないのに、昔からとある虫が大の苦手だった。幼い頃にその虫を見てこの世のものと思えず、死者の国に住む生き物だと思えて見るたびにゾゾ毛が立った。

が、あるとき職場の階段に、なぜかその虫が1匹たたずんでいた。普段は薄暗い場所にいて凄みを放っているその虫が、明るい階段の上であっけらかんとただの虫に、いや美しい虫にさえ見えた。

30年ちかく、その虫に感じていた恐怖は一体なんだったんだろう。恐怖、というのはその人の精神の奥深くに巣くっているように見えて、その実、ものすごく表層的な観念なのだと知った。目の前の「恐怖であったもの」は、あっけらかんと美しい虫だった。
僕はその「恐怖であったもの」をひょいと手でつまみ上げ、ガラス瓶に入れてライトボックスの上に置き、パシャリとシャッターを切った。

ずいぶん前の写真だけれども、今度のタントテンポの展示に、その虫の写真を出してみようと思う。その写真を見て、何が恐怖であったのかを想像してください。

・・・・・

(上の写真はその「とある虫」の写真の、ごく一部です。全体図はタントテンポでのお楽しみ!)


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  1. 2010/11/23(火) 01:44:18|
  2. 写真
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ゼンザブロニカ

101120bronica.jpg

ゼンザブロニカにはモノとしての雑念がない。
高価でもなければ格好良くもなく、変な幻想の立ち入る余地もない。
写真を撮影していないときは重たいウリ型の金属でしかない。
ゼンザブロニカは本気で「カメラでしかない」カメラである。
これを作ったのがカメラ屋ではない、ライター屋の親爺だというのが素晴らしい。
これを作った吉野善三郎氏は心から敬愛するが、ゼンザブロニカはカメラでしかないから、誤解を恐れずに言うならば、僕は別にこのカメラを愛しているわけでもない。使いやすい道具として尊敬の念を抱くが、それ以上の愛情を被せるものではない。
ただ使いやすいから使うだけである。
ファインダーは決して明るくはないが、ピントは抜群に合わせやすい。
破壊的なシャッター音は実は大きなミラーをクイックリターンさせるためのもので、だからといって画面がブレたりするわけでもなく、すぐに視界が復帰するのが便利である。まずこの大きなミラーをクイックリターンさせようという志が素晴らしい。
ボディ底部に待避するミラーの遮光が不十分なために逆光には弱いが、これはまぁご愛敬である。
この「カメラでしかない」カメラは、今まで僕に数多くの、自分で大好きな写真をもたらしてくれた。道具との幸福な出会いだった。このカメラと出会えたことは、とても嬉しいことだった。
ブローニーフィルムのある限り、僕はこの「善三郎氏が作ったブローニーカメラ」を使うと思う。
壊れたら修理するだろう。どうしようもなくなったら買い直すだろう。
将来どこかの物好きな社長さんがブロニカのおケツにくっつける デジタルパックを開発してくれないかと、けっこう本気で願っている。それがまた別のライター屋の親爺だったりなんかしたら話として最高なんだけど。まぁ、時代が違うのでそこまでの贅沢は言うまい。

この善三郎氏のカメラで、友人の画家夫妻を撮らせていただいた。
現像する前から、ちゃんと撮れたことは確信できた。
バックモニターなんかなくてもわかるのである。
ゼンザブロニカS2は、そういうカメラである。

・・・・・・

明日からです!

ブロニカ生誕51周年記念写真展『大ブロニカ』
2011年11月21日(日)~27日(土) [24日(水)休廊]
12:00~19:00 [最終日は18:00まで]
ギャラリー・ライムライト(大阪・帝塚山)
稲富哲也・カマウチヒデキ・嶋田裕司・杉山博昭・鈴木郁子・立松洋行・中野利彦・盛和徳・山崎清成・石橋恵
http://gallerylimelight.web.fc2.com/index.html



  1. 2010/11/20(土) 00:54:40|
  2. 展示
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ブロニカ生誕51周年記念写真展『大ブロニカ』もうすぐ!

101118aa.jpg

『大ブロニカ』展のための6点、スポッティングと額入れ終了。あとは搬入するのみ。某所で何を出すかもうつぶやいてしまってますが、御存知の方もそうでない方もお楽しみに。

ブロニカ生誕51周年記念写真展『大ブロニカ』
2011年11月21日(日)~27日(土) [24日(水)休廊]
12:00~19:00 [最終日は18:00まで]
ギャラリー・ライムライト(大阪・帝塚山)
稲富哲也・カマウチヒデキ・嶋田裕司・杉山博昭・鈴木郁子・立松洋行・中野利彦・盛和徳・山崎清成・石橋恵
http://gallerylimelight.web.fc2.com/index.html

期間中、在廊は・・・おそらく無理。すみません、僕の代わりに見に行ってやってください。

・・・・・・

『大ブロニカ』の準備が済んだので、次は12月の『TANTOTEMPO pure』展の構想を練り始める。なんとなく形が見えてきた。
いろいろ揃えなきゃ行けないのだが、その時間がなかなか不如意である(あ、お金もね)。
しかし今まで経験したことのない形態の展示なので、ちょっと腕は鳴る感じ。
http://mt.tantotempo.jp/blog/2010/11/tantotempo-purevol3.html
頑張りますので、こちらもお楽しみに。

・・・・・・

吉本ばなな『体は全部知っている』(文藝春秋)読了。
で、今は、今さらながら『TUGUMI』(中央公論社)を読んでいる。なんというか、若いというか雑いというか、決して完成度の高い文芸ではないが、でも面白い。


  1. 2010/11/18(木) 00:34:42|
  2. 展示
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今後の展示予定

101110tenjiyotei.jpg

今後の展示予定です。

■グループ展『大ブロニカ』ギャラリー・ライムライト(大阪・帝塚山)
11月21日(日)-27日(土)[水曜休廊]
http://gallerylimelight.web.fc2.com/index.html
稲富哲也・カマウチヒデキ・嶋田裕司・杉山博昭・鈴木郁子・立松洋行・中野利彦・盛和徳・山崎清成・石橋恵

『TANTOTEMPO pure Exhibition Vol.3』タントテンポ(神戸・元町)
12月11日(土)ー26日(日)[水曜休廊]
http://tantotempo.jp/contents/index.html
保坂昇寿・高橋あい・木村朗子・笠野泰照・カマウチヒデキ・臼井大貴・かわさきじろう

『Limelight in TOKYO 凱旋展』ギャラリー・ライムライト
2011年1月23日(日)~2月5日(土)[水曜休廊]
勝山信子・カマウチヒデキ・川本亜矢・サイトーシン・鈴木郁子・辻まゆみ・蓮実伸郎・矢口清貴・谷部敏幸・吉田ヤスヤ・兒嶌秀憲
トーテムポール・フォトギャラリーでの「ライムライト・イン・トーキョー」と同じ展示内容になります。

■詳細未定 2011年3月 カマウチヒデキ個展#2(タイトル未定)



  1. 2010/11/10(水) 01:51:58|
  2. 展示
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久々にギャラリー巡り

101106cat2.jpg


ナダール、尾黒久美『NOISE』
http://nadar.jp/osaka/schedule/101026.html
アビィ、みやび『mirror』
http://g-avi.com/#
マゴット、大木一範+柳岡正澄『アラカンの逆襲』
http://gallery.maggot-p.com/
心斎橋界隈で写真展三本。

みんなが絶対に見ろ的な勢いで誉めているので、尾黒さんを見にナダールへ。DM等に使われているイメージの写真と他数点はぞくぞくしたが、残りは実はあまりピンとは来なかった。ただ、プリントや額装の仕上げの質的な高さに脱帽。「あれであの値段で売られたら僕ら立つ瀬ないよね」とサイトーシンさんもボヤいてた。写真を「売る」って、半端な気持ちじゃ出来ないな。

アビィでやってるみやびさん。以前にもアビィのグループ展で「この人かっこいいな」と覚えていたし、最近京都のギャラリーmainでやってた展示も見に行った。実はブルーム・ギャラリーでの『ポートフォリオ展』のとき、展示のテーブルが隣だったという縁もある。本人にお会いしたことはまだなかったのですが、今回初めてお会いできました。今回の展示は花中心のモノクロ。またも何点かの写真にぞくぞく。柿と玉葱の交接写真大好き(笑)。また見たいです。

マゴットの柳岡和尚。なにやらデジカメにレンズベビーか何かつけて撮ったらしきラフなモノクロの写真群。こういう気負わない撮り方を完遂したときの和尚は凄い。スゴミのあるペラペラ感というか・・・あ、誉めてるんですよ、和尚。

・・・・・・

読書、上原善広『異形の日本人』(新潮選書)等。

・・・・・・

トーテムポール・フォトギャラリーの展示、残すところ二日です。
僕は行けませんが、関東の皆様よろしくお願いします。
http://tppg.jp/past/other2010/pastlimelight.html


  1. 2010/11/05(金) 23:04:23|
  2. 写真
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もう11月

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■鴨居羊子『私は驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』(ちくま文庫)読了。冬青社『花泥棒』(細江英公=写真・早坂類=詩・鴨居羊子=人形)がものすごくよかったので、名前は有名だが詳しくは知らなかった鴨居羊子に興味をそそられ読んでみたのだった。う~ん、快著でした。タイトルも格好良すぎですね。これが生きていれば80歳を越える、そんな世代の女性に書かれた本だとは思えなかったなぁ。三冊で売られている選集も買ってやろうかというくらい引き込まれた。■この『花泥棒』の細江英公の写真が、来年神戸のタントテンポで展示される。杉山氏が「うっとりするくらい美しいプリントですよ」と絶賛していた。写真集の印刷でさえ片鱗はうかがえる。楽しみなのです。■DVD『ウィリアム・エグルストン/カラー写真をアートに高めた男』、買ったまま忘れてた。今日はじめて見た。うむむ、なんか色気のある爺さんだ。ワインダー付きのライカを操る所作にびっくり。足元も多少おぼつかない感じなのにカメラ操作の速さったら居合いのよう。前々から1冊欲しいと思っていたがまだ果たせていない。『Guide』安くなってるし、買おうかなぁ。■新宿トーテムポール・フォトギャラリー『ライムライト・イン・トーキョー』、明日2日(火)からです。関東方面の方々、よろしくお願いいたします。http://tppg.jp/past/other2010/pastlimelight.html




  1. 2010/11/01(月) 01:53:48|
  2. 読書狂
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