OK,Darling. But What is Photograph?

カマウチヒデキ kamauchi hideki

『戦争と一人の女』

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坂口安吾の新潮文庫『白痴』読み終わる。
昔はもっとすごいと思っていた『白痴』が、読み過ぎたせいか今回はそれほど乗れず、その代わり昔はさほど好きではなかった『戦争と一人の女』にいたく感動。『青鬼の褌を洗う女』も良かった。今回は女が主人公の話ばかり好きになった。

二読三読に耐える小説家と生涯何人出会えるか。
坂口安吾は少なくとも十年に一度無性に読みたくなる作家。
この新潮文庫のはセレクトもいいので何回も読んでいて相当痛んできた。買い換えようかな。

前に海音寺潮五郎の『平将門』を読み潰して買い換えたことがあると書いたが、もう一人、梶井基次郎の『檸檬』(新潮文庫)も読み過ぎて背を割ってしまったことを思い出した。仕方ないのでちくま文庫の全一巻全集を買ってそっちを読んでいたが、その後沖積舎の『梶井基次郎小説全集』というのも古書店で見つけて買ったのでバックアップは万全である。

ちなみに、新潮文庫の『檸檬』が駄目になった場面を今思い出した。一昨年の11月、co1君の出品していた京大のデジフォトサークルの展示を見に行く京阪電車の車中で読んでいて、行きの電車で本が二つに割れ、帰りの電車でどんどんページがバラバラになって淀屋橋駅で読んだ前半部分をゴミ箱に捨て、割れた後半だけを阪神電車で読み続けた。
半分しかない文庫本ってかっこわるいよ(笑)。古い本だったので背中の糊が完全に朽ちてたんですな。

あ、ちなみに私、梶井基次郎を日本最高の作家だと思っております。今のところ。
丸善に檸檬爆弾仕掛けただけの人じゃないぞ(笑)

・・・・・・

森山大道『遠野』(光文社文庫)。小さな大道写真集としてそれなりの価値あり。でももうちょっと大きく見たいなぁ、どうせなら。

  1. 2007/07/01(日) 23:41:23|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

きょう『墨東綺譚』読みました。もう何度も読んでると思うてたのに、はじめてのような
年齢によって感じるところが微妙に変ってくるもんですね。
『青鬼の褌〜』また読みたくなった。

そういえば、『遠野』も出す側、つまり大道さんのほうも微妙に変ってきてると思う。
文章でも、ちょこちょこ変ってたりするけれど、『遠野』の変りようは潔くて好きです。
  1. 2007/07/02(月) 02:40:23 |
  2. URL |
  3. まご #8j107gFY
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自分も

カマウチさんの日記読んで思いだして、ものすごい久しぶりに坂口安吾ちょっと拾い読みしてみた(とりあえず堕落論)。
面白いなぁ
特に、自分が線を引いてあるところに自分で感動した。
感動する文章は我ながら昔の我と同じや〜。。。。

しかし、若いから余りあるパワーで読めたのか?弱くなってしまったのか?
昔は憧れを持って読んでいたはずの堕落論が、今はものすごい重い内容になっていた.....。病気がちの年寄りにはキツイぞ....。
  1. 2007/07/02(月) 08:53:04 |
  2. URL |
  3. たぬけ #-
  4. [ 編集]

まごさん

うおお。『(墨)東綺譚』! (あ、サンズイに墨ね 笑) ←ツッコむなと言われればツッコみたくなってくる 笑
読もうかな。今なんかそんな気分だなー。
  1. 2007/07/02(月) 22:30:09 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
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たぬけN

>昔は憧れを持って読んでいたはずの堕落論が、今はものすごい重い内容になっていた

ははは。わかるわかる。わかったような気になるけど若造の頃は結局頭の中だけなんだよね。
今読んでズーンとくるのが正解。
  1. 2007/07/02(月) 22:31:54 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
  4. [ 編集]

読むんだったら、岩波文庫ワイド版がいいよ。
角川文庫版ももってるんだけれど、木村荘八の挿画が岩波のほうがずっと多いです。
あ、岩波版は売りに出しません、悪しからずw
  1. 2007/07/03(火) 02:09:16 |
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  3. まご #DNGI0z/M
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うちのは

新潮文庫だったような。捜索しなきゃいけませんが(笑

[追記]
ありました。やっぱり新潮でした。挿絵なんて、表紙の1点しかないよ(泣)
  1. 2007/07/03(火) 07:33:44 |
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  3. カマウチ #7HtI5gQY
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やっぱり

親の家で飯食わせてもらいながら『こんな暮らし、いつでも出て行ったるーー』なんてほざいている若造と、自分名義ローンの明細用紙を目の前に並べている中高年とでは、あまりにも物語への興味が違うよなーーーートホホ....
  1. 2007/07/03(火) 09:01:23 |
  2. URL |
  3. たぬけ #-
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たぬけN

そうですね。
坂口安吾に最初にハマったのは高校生だったかなぁ。その当時でもすでに時代遅れとされかけてた人で、角川文庫のラインナップが大幅縮小され、高校生の微少な経済力で大慌てで町の本屋の在庫をさらって回った記憶あり。
その後大学に入るも早々にドロップアウトしたのは、もしかして安吾のせいか(笑)
もし安吾のせいだとして、大学を辞めたことを後悔して彼を恨んでいるかというと全然そんなことはなくて、むしろ感謝しなくちゃいけないかもな。
あのまま大学行って卒業して、という道筋からじゃ見えなかっただろう風景を沢山見れたもの。
  1. 2007/07/03(火) 10:51:59 |
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  3. カマウチ #7HtI5gQY
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それは

かなり影響受けてるねーー
たぬけは大学にはいってから読んだよ
若ければ若いほど影響されやすいというのなら、高校時代夏目漱石をたくさん読んで内容と文体に影響された
大学生と高校生は違うよねーーー
高校時代にスゴイの読んだら、ものすごい人生を進む角度が違ってくるよねーー
ちなみにカマウチさんは、大学に行きつづけてもドロップアウトしても同じと頃にたどりついているような気がするのはなぜか...?
  1. 2007/07/03(火) 19:34:12 |
  2. URL |
  3. たぬけ #-
  4. [ 編集]

たぬけN

ま、ばりばり一流企業でネクタイ締めて、つーのは無理だろうな(笑)
  1. 2007/07/03(火) 19:45:05 |
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  3. カマウチ #7HtI5gQY
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