
忙しい忙しいといいつつ最近読んでた本。
■森枝卓士『食べてはいけない』(白水社)
以前から思っているのだが、この人、世界各国自分の足と舌で食べ歩く「ちゃんとした」食のジャーナリストなのに、何だろう、書き方の癖というか、ものすごく伝聞・風聞のたぐいと自分でせっかく確認したことをゴチャ混ぜてしまうというか、何だか文章ツメが甘いのです。
ブックオフの100円叩き売りコーナーで横森理香のダイエットの本をパラパラ立ち読みしてみたら、「何々は□□に効果があるといわれています」とか「○○らしいです」とか「△△だそうです」とか、ことごとく伝聞型で書かれていたことにびっくりしたけれど(完全に責任回避の書き方)、森枝卓士も横森理香程度と同列に扱われたくなかったら、もうちょっと書き方を工夫した方がいいんじゃないかしら。
(あ、こういう書き方するから○○さんに怒られるんだな。○○さんが横森理香ファンでないことを祈ろう。)
テーマはいつも面白いのになぁ、森枝卓士。
■山田風太郎『明治断頭台』(ちくま文庫)
「本格推理」というのが、どうも苦手だ。
ゲーム性ではなく、まずエンターテインメントとしての質とか、一時期の東野圭吾や宮部みゆきのような文学的情緒の有無といったところでその本の良し悪しを判断したい方である。「仕掛け」は必要最小限、できるなら一切使わないのが、逆に「ミステリー」としての格を上げるんじゃないか、と僕は思っています。
だから山田風太郎が「僕の書いたミステリーの中では一番なんじゃないか」というこの『明治断頭台』、小狡い五人の邏卒や金髪の巫女エスメラルダ、時代錯誤な古装束で檜扇を振るって強盗を退治する主人公など、キャラクターの面白さは抜群なのだけれど、どうもトリックが「本格」っぽく仕掛けものくさくて、何だかなぁ、と思っていた・・・途中までは。そう、途中までは。
詳しくは書けないが、最後まで読めば「何だかなぁ」がいきなり「恐れ入りました」に。
ああ、何回目のつぶやきだろうか。
山田風太郎、凄い。
■盛口満『ゲッチョ先生の卵探検記』(山と渓谷社)
盛口満の著作は出たらすぐ買う。全部買う。今本棚を見たら全部で24冊あった(まだ数冊手に入らない本もあるけど)。
『僕らが死体を拾うわけ』(どうぶつ社)以来の大ファン。
おすすめです。理科系苦手の僕でも没入。本当に面白い。裏切りません。
ナナフシってオスなしでもクローン繁殖出来るって知ってました? カマキリはバッタよりゴキブリに近いって知ってました?
早川いくを『へんないきもの』(バジリコ)みたいな半端な著者の半端な本が売れるのを見るたび、ああ、どうしてもっと世の人は盛口満を読まないんだろう、と嘆かわしく思うカマウチなのです。
どっちが面白いとか、そういう話ではないのです。土台が違うのです。ココロザシが違うのです。
- 2008/05/13(火) 20:33:03|
- 読書狂
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昔、Be-Palを毎月買っていた頃、カマゲッチョ先生の連載を楽しく読んでました。
実は私は高校時代の一時期、生物部に所属していた事があって、そこの先輩達の行動パターンが、ゲッチョ先生の所にやってくる生徒達と全く同じだったなぁと思いながら読んでいました。
ゲッチョ先生、生粋のフィールド・ワーカーで、しかも、そのスケッチが抜群にイイですよね!
カマウチさんもファンだったとは・・・
Be-Palの古いやつ、押入れの奥にでも残ってないかなぁ。探してみよう。
- 2008/05/13(火) 23:08:21 |
- URL |
- なかむりゃあ #-
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意外なところにゲッチョ・ファンが!
Be-Palの連載って何だろ。僕は全部単行本で買ってるのでどれかわからないですけど。
いやー、去年だったか、琉球大の准教授の一覧の中に盛口満の名前を見つけたときには、「ああ、やっと定収入のある職に・・・」と、おせっかいながら胸をなで下ろしたものです。
盛口満は面白い。本当に面白い。
高校生ぐらいでこんな先生に出会ってたら、僕も理科系に進んだかもしれない。
- 2008/05/13(火) 23:51:24 |
- URL |
- カマウチ #7HtI5gQY
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という連載でした。
’93のバックナンバー・ファイルが出てきました。
ゲッチョ先生は、まだ自由の森学園の理科教師で、飯能博物誌の第6集が出たと欄外にあります。
「里山の博物誌」の頃です。
この間、近所の生協で処分価格本のセールがあったとき、ゲッチョ先生の本と大山行男の写真集とがあって、随分悩んだ末に大山行男を買ってしまいました。
(だって、この人、自作の8×10手持ちで富士山空撮してるんですよ!)
- 2008/05/15(木) 23:08:26 |
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- なかむりゃあ #-
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