OK,Darling. But What is Photograph?

カマウチヒデキ kamauchi hideki

読書の記録

rose080721.jpg

腰の据わらない読書生活。
大辻清司『写真ノート』(美術出版社)再読、飯沢耕太郎『写真について話そう』(角川書店)再読、『ピーター・ライス自伝』(鹿島出版会)、紀田順一郎『東京の下層社会』(ちくま学芸文庫)の4冊を日替わり順繰りに持ち出して併読中。

飯沢耕太郎って、写真評論の第一人者ということになってるけど、どうなんでしょうね。
わかりやすすぎる、ってことを批難するのもおかしいけれど、何ていうのかな、論旨に突飛なところが一つもないのは、文字通り「第一人者」だからなのか。じゃあどうして「突飛な」ナンバー2が続かないのか。まぁ、突飛じゃなくてもいいけど。
写真評論といえば伊藤俊治とかいるけど、なんか一般的人気から言えば飯沢耕太郎の独り勝ちみたいな、ヘンな雰囲気になってるような感じが。

誰かかき回す人が出てこないと、最近の飯沢耕太郎って同じことばっか口調を変えて書き散らしてるだけになってるような・・・・僕が心配する話じゃないって?
でも写真評論にとっても、飯沢耕太郎にとっても、そして日本の「写真」にとっても、これって不幸なことじゃないかなぁ。

構造設計エンジニアのS氏からいただいた『ピーター・ライス自伝』。その世界ではカリスマのような方らしいですが、知りませんでした。
門外漢の僕にこの本を読ませようと思ったS氏のセンスが愉快だと思ったので、ちびちびわかりそうな部分から読んでいます。
僕が写真を全く知らない人に写真の本を推薦するとしたら何だろうか、なんて考えてしまいました。
森山大道『昼の学校 夜の学校』、石内都『モノクローム』あたりは筆頭候補かも。


 
  1. 2008/07/20(日) 23:25:04|
  2. 読書狂
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14
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コメント

読んでみます

僕も同著、読了してますが、不幸な印象を受けますね。
写真評論も閉塞感を感じますが、写真自体も閉じた世界なのかなぁと、外様な僕は感じることがたまーにあります。

大道さんのは読了済なので、石内都『モノクローム』、読んでみます。
  1. 2008/07/21(月) 01:26:20 |
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  3. masb22 #D6L/Rb3U
  4. [ 編集]

わかりやすい、ってことは、僕の写真史の知識が、ほぼ飯沢耕太郎系から得られていて自己完結していてちっとも更新されないってことですもんね。
どれ読んでも同じことが書いてあるからなぁ。

一番の飯沢耕太郎の不幸は男前である、ってことかも(笑
ヘンな人気が先走っちゃって。

石内都『モノクローム』はなかなか手に入らないですよ。図書館探してください。
  1. 2008/07/21(月) 10:15:38 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
  4. [ 編集]

写真論評って読んだことがあまり無いんですが、俺には少し難しいですねー。もっと「恰好いいかそうでないか」という視点で、なぜそれが「恰好いいかそうでないか」の理由を深掘りして論じてくれれば読む気にもなるんですが。幼稚??笑
  1. 2008/07/22(火) 04:04:00 |
  2. URL |
  3. shingai #R9kCICmI
  4. [ 編集]

「恰好いいかそうでないか」

それ基本ですよね。ていうか、それに尽きると思うのですが、無駄なレトリックを弄してそれ以上に複雑なことを語ってるフリをするのが、まぁ写真に限らず、評論家・批評家の仕事ですから(笑
  1. 2008/07/22(火) 07:21:31 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
  4. [ 編集]

やっぱそうっすよねえ。よかった。俺が単純バカなんかと思ってましたよ(笑)
まあ間違いのない事実ですけど。難しいことはよくわからん(苦笑)
こむずかしいと言えば金村修ですが、あれどうですか?
自分はあの人が書く文章を見ていつも思うのは、本当にロックンロールが好きな人なんだなあと。非常に単純にアイロニックでおもろいやっちゃ、と思います。
  1. 2008/07/23(水) 09:25:42 |
  2. URL |
  3. shingai #R9kCICmI
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『日本カメラ』で金村修がモノクロ写真の選者をやってたんですよ。去年だったか一昨年だったか。
もう、応募作品に対してコテンパンで、ボッコボコで、情け容赦ないのが、ほんとに凄くて。あれ、『日本カメラ』読んでるおじさんの半分以上が「まったく」理解できなかったんじゃないかなぁ。
作家としてよりも(彼の写真は正直ちょっと退屈)、たしかに「言うこと」が面白くて、それがいちいち僕の写真にも刺さる批判ばかりなので、ちょっと、一度叱られてみたいなぁ、なんて思ってもみたり(自虐
  1. 2008/07/23(水) 09:59:42 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
  4. [ 編集]

見ましたよ〜<日本カメラ
実に高尚なアイロニーですが、写真はいたってクソ真面目だと思います。写真、正直かなり高尚で恰好いいと思いますよ。ただブレークスルーが必要ですよね。高尚なだけに、どの辺りで落とし前付けるかが非常に難しいとは思いますが。って何モンやねんというコメントですが。そう見えるから仕方ないんで書くという(笑)

金村修が清志郎が書く詞のように写真を撮りだしたら相当に面白いと思います。
  1. 2008/07/23(水) 12:30:00 |
  2. URL |
  3. shingai #IrJaPXh.
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しんがいさんにそう言われると見直したくなる金村修。
家にある写真集をちょいと取りだして・・・・・なぁんて言えたらかっこいいが、金村修は1冊もないな。家には(笑)
仕事帰りにジュンク堂に寄ったけど、売り切れ。
こないだ大阪のギャラリーでやってたのにな。見ればよかった。

もう、なんかすごく気になるじゃないですか。困るなぁ。
  1. 2008/07/24(木) 00:35:53 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
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大丈夫ですよ。恰好いいとそうでないって人によりますから(笑)
自分は写真そのものというよりは、彼のアプローチが好きですね。
写真の純粋な腕前は当然かなりのもんだと思いますが、それでも
アプローチが好きという感じですか。
うちに2冊ぐらいありますからお貸ししましょうか。
  1. 2008/07/24(木) 01:20:17 |
  2. URL |
  3. shingai #R9kCICmI
  4. [ 編集]

ははは。大丈夫。自分で入手しますよ。ありがとうございます。
  1. 2008/07/24(木) 07:24:31 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
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S氏です。
このままでは読ませ逃げになってしまうので、石内都『モノクローム』をamazonの古本屋で注文してしまいました。

建築の設計してる人の中でも、『ピーター・ライス自伝』を読んでいる人はあんまりいないんじゃないかと思います。
構造を介して建築の可能性を広げていこうという人は少ないので、”その世界”は非常に狭いです。
そんなニッチな本を薦めるなよと今更思ってみたり・・
  1. 2008/07/24(木) 21:38:03 |
  2. URL |
  3. sugimom #-
  4. [ 編集]

単純に「ニッチな本」ということで嬉しかったりもする(笑
分野外の、しかも全く知らない人間の自伝って、なかなかスリリングですよ。

石内都、高かったでしょう。プレミアついてますからねー。
  1. 2008/07/25(金) 12:10:28 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
  4. [ 編集]

同じく定価の2倍くらいでした。
いろいろ事情はあるんでしょうが、写真集でも他でも存在意義のある本に限って絶版ばかりですね。しょうもない本ならたくさん平積みされてるのに。
  1. 2008/07/26(土) 00:23:38 |
  2. URL |
  3. sugimom #-
  4. [ 編集]

しょうもない本をどんどん平積みして売りまくればいいです。
ハリーポッター最終話が2巻パック詰めされてワゴンで売られている様はなかなか奇妙な趣です。
ああいう本でもいいからジャカジャカ売って、出版社はガンガン儲けて、その余剰で石内都なんかを細々と継続販売してくれればいいのです。
ちなみに今僕が欲しくて欲しくてたまらない深瀬昌久『鴉』(蒼穹舎)は、ごく希に古書リストに出ても5万円を越えており、それでも瞬時になくなってしまいます。
簡易装幀本でもいいから復刊してほしいなぁ・・・
  1. 2008/07/26(土) 00:50:23 |
  2. URL |
  3. カマウチ #7HtI5gQY
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